2013/07/31

久留米。櫛原。半田オーナーブラザーズ。

久留米。櫛原。半田オーナーブラザーズ。自ら足場に登って安全帯を付けて、DIYで自身の管理する賃貸住宅ビルの外壁まで塗っちゃって、内装もセルフビルドしちゃって、入居者も募っちゃうオーナーさん。おまけに家庭菜園の畑も作っちゃって、ドックランまで整備しちゃってる。ワンちゃんと走り回ってる子供たちの笑顔、とても印象的。
そんな模様が、全国賃貸住宅新聞最新号に、市萬、ネクスト、リビタ等々と肩を並べて掲載されていました。

そんな半田ブラザーズ、新宿事務所に来室してくれました。感謝多謝。

半田ブラザーズ、不動産、建築の勉強にも相当熱心で、九州のオーナー部会に参加したり、半田お兄さんは来月おこなわれる、リノベーションスクール@北九州にもプレーヤーとして参加されるとのこと。

明日はメゾン青樹のロイヤルアネックスに見学にも行かれるとのこと。

こんな情熱と算盤を持ったオーナーさんが世の中に一人でも多くなると、明るい未来は更に明るくなるんだろうなあ。

何もそんな大それた事で無くても、きっとそれは誰にでも何にでも言えることで、別に土地持って無くても、建物所有して無くても、別にそんなことは問題の本質では無く、自分が持っているものを、いかに自分以外の人やモノや場に使ってもらえるか、自分以外のそれらのために何ができるのか、それを優先して考えること、それがまず大事なことなんだと思う。

長崎松浦に今度行くときに福岡からちょっと南に行って久留米に行ってみよう。また一つ楽しみが増えた。鳥栖にも武雄にも、唐津にも伊万里にも、もう一度行ってみたい。
ワクワクする。とてもステキなことだ。

その後、二丁目(新宿二丁目)の「島たぁーち」へ。お母さんのナイスキャラには参りました、笑。



2013/07/30

住宅見積もり上がり

都内で計画を進めている住宅の見積もりが上がってきました。

予想通りというか、ある程度予想していたというか、まあ予想していたように、予算オーバー。。。
これから、急ピッチで計画の本質をもう一度考え直し、より適切な形で住宅を捉え直す作業を進めなければなりません。

削っていく作業にはなりますが、実はここが一番大事とも言えます。建物の設計では。と自分は考えています。というのも、上述した通り、本質を考え捉え直した時に、自分たちは一番何を言いたいかが見えてくるからです。

必要以上の無駄を省き、空間をより楽しげなものに変えていこうと思います。

2013/07/29

中川氏

僕が初めて社会に出て勤めた建築設計事務所、谷内田章夫ワークショップつながりの友人、中川雄三氏の谷内田事務所退社そして独立祝い。
おそらく7,8年勤務してきて勿論楽しかったでしょうし、逆に大変な経験もしてきたでしょうし、とにかくいろんなこと学んだのではないかと、その話しぶりから伝わってくる感じで、とても今後が楽しみで頼もしい。
是非とも、今後は独立した立場でがんがん今までの経験を活かして頑張って欲しい、なんて、僕が偉そうなこと言える立場じゃないですが。
おめでとうございます。

2013/07/23

太陽エネルギーの助成金の申請

東京都内で設計中の住宅に関して、太陽エネルギーを利用する際に行政から出る助成金の申請をおこないました。

行政にもよるかと思いますが、おおよそどの行政もこうした助成金の準備があるのではないでしょうか。確かに申請するのは書類を整えたりする準備が大変はありますが、利用できるものはすべて利用することをオススメします。お施主さんこれを準備するのはとてもめんどくさいと思うので、設計者さんに任せちゃっても全然良い訳ですしね。

設計した電力発生量を計算すること、そのメーカーのカタログを添付することなど、が書類の準備なので、やってみるとそれほど大変なことはありません。ただ、、行政がホームページや、庁内で発表しているのですが、これが一般市民の目に非常に届きにくい、、。これ問題だと思うなあ、とつくづく思いました、今回。常にホームページ追いかけている人なんて稀なんだし、もう少し設計者さんと連携しあって普及に取り組むとか、それこそ、やってはいるのですが、もっともっとハウスメーカーさんが宣伝するとか、もっと知ってもらわないとなあと思います。

もう一つの都内での住宅の時も積極的に利用できたらなあと思っています。

2013/07/15

『吉祥寺コミュニティデザイン大賞』

7/13に『吉祥寺コミュニティデザイン大賞』というデザインコンペの二次最終審査があり、アトリエモックとして提出していて二次に残っていたので、公開プレゼンテーションに参加して来ました。そしてプレゼン後の数名の審査員の公開審査を経て、大賞グランプリを受賞することができました。

We, Atelier MOK (Chigusa Mizushiro (reprezentative), Kenichi Otani, and Kensuke Kato) won the first prize in the competition, "Kichijoji Comunity Design Award". We think it was deeply honored to receive the award. We look forward to the continuing growth of Kichijoji with comunity design. We would like to thank you for all your support.

吉祥寺を「住める街」、「もっと住みやすい街」「住んで楽しい街」にする。という募集テーマでどんな提案でもオーケー、更に、二次審査はどんなパフォーマンスでもオーケーという面白く、興味深い、そして奥深いコンペでした。



一見簡単そうに見えるコンペなのですが、考え始めると実はなかなか難しくそう簡単にまとまるものではなく、それは、二次審査でプレゼンされた案の多種多様性を見てもわかり、公開審査で審査員の意見が割れたり、そもそも方向性が定まらず様々な意見が飛び交った様子を見ても、難しさがわかる気がします。



女性の水城千草さんと、男性の小谷研一さんと、男性の僕の3人で2月から Atelier MOK, アトリエモックというチームを結成し、水城さんが代表となり、取り組み始めてもう半年が経ちました。最初の2ヶ月間は広範囲に渡り、吉祥寺の街を歩きまわるフィールドワークに取り組み、お互いの意見を出し合い、それについて吟味し議論し合う、そんなオーソドックスなやり方でまずは始めました。

そのフィールドワーク期間中も、どうすれば良いのか暗中模索の状態が長く続いたのですが、チームとしての方向性があらかた定まった後も、プレゼン方法も自由だったこともあり、何をどう見せるかに頭を相当悩まされました。

チーム編成でなぜわざわざ男性、女性と書いたかというと、これも今回のコンペの特徴の一つだったのですが、代表者は女性でなくてはならなかったこと、また二次審査の公開審査で発表できるのは、代表の女性でなければならなかったからで、それを再認識するためにわざわざ女性、男性と書いたのです。

でも男性であっても、女性であっても、吉祥寺に対する思い入れの強い3人が集まったので、少しでも吉祥寺が盛り上がる案を作りたい、発表したいという強い気持ちで望んだので、今回の受賞はそれが形となり、良かったです。



代表の水城さんは生まれも育ちも吉祥寺、小谷さんは高校の頃から吉祥寺に通い、僕は小学生になった頃からゆるく吉祥寺エリアに繋がり、数年前には坂茂建築設計に在籍時、成蹊大学情報図書館や成蹊小学校の設計で吉祥寺に通ったことなど、みんな30年前後吉祥寺に繋がりを持っているので、そんな3人が集まったので、今回このコンペに提出する作業そのものもとても楽しかったです。

もちろん他の発表者や、提案者も吉祥寺に対しての思い入れは半端無く、公開プレゼンの会場は「吉祥寺愛」に溢れかえっていました。受賞したかどうかの差は、それが吉祥寺ならではの独自性や、その案の拡張性や、実現の可能性などなどが要因の一つではなかったかと思っています。





私達の案は、まとめて言うと、吉祥寺で使われてきた椅子を赤く塗り、まちなかに配置することで、その椅子がコミュニケーションツールであったり、人やモノ(椅子)に時間軸の奥行きを持たせ、吉祥寺に住んでいる人、働いている人、訪れる人、または住んでいたことがあり思い入れの強い人などなどの意識をつなぐきっかけとなる、そんな赤い椅子、の提案でした。

吉祥寺を利用した時に面白さ楽しさを感じることはもちろんのこと、いない時にでも、いかにして吉祥寺と繋がっていられるか、いかにして人々を吉祥寺と繋げていくか、それを強く意識しました。

ここ30年くらい吉祥寺という街に繋がっていて、人の流れの早さ、とどまれる場所の少なさ、大きな資本の流入から消費されるだけの街への移り変わり、そしてそれは人々の吉祥寺という街への意識の変化や、消費されるだけの街やファッションとしてのだけの街という固定観念を持たれつつあることへの危惧から、そうした上述のような案の提案に繋がりました。

今回の私達の赤い椅子の案や、多数の提案された様々な案が色々な形で応用され、吉祥寺の街が少しでも面白く、人がとどまり、大きな資本だけに流され消費されることのないような、住んで楽しい街になっていくことを切に願います。そんな一助になり、これからも吉祥寺に関わり続けることができれば嬉しく思います。



様々な角度で議論くださいました審査員の皆様、会場で様々なご意見をくださった皆様、大変勉強になり、これからの励みになりました。どうもありがとうございました。

試作として実際に赤く塗った椅子、あれは今頃どこに配置されたのか、それも興味深いです。

2013/07/05

東京都内にて設計中の住宅

大詰めを迎えていて、更にその他の業務、多忙を極めており、一日の過ぎ去りが余りにも早すぎてやたらと焦りますね。とはいっても、見積り図渡しまであとちょっと、頑張りたいと思っています。

最近、特に、この一年、様々な立場の人と接することが多く、とても良い刺激を受け続けています。同時に、建築家が建築の設計に携わることについて、とても良く考えさせられています。自分としては、建築に対する概念が再構築されていくような感覚を覚えていてとても良いことだと思っています。

さて、実施設計大詰め。施主の使い勝手が向上するよう、また、未来の住まい方を想像しながら、でも、決してそれは行動を規定することではなく、また、逆になんでも入る大きな箱を作るだけではない、微妙なラインを想像をしながら設計を進める、最も建築家の想像を駆り立てさせられる本領が発揮されるところだと思います。頑張りどころです。