2024/12/31

驚き、悲しみ、喜び、様々なものごとが目まぐるしく。

毎年のこととなりますが、いろんなことが驚くべきスピードで起こり続けた一年でした。

建築設計の仕事も、縁がそのままどちらかに行ってしまったり、でもその一方で、長きに渡り熱心に取り組んできた住宅が完成したり、赤い椅子プロジェクトも、多くの人が話を聞きにきてくださって感謝感謝です。自分たちも自身の活動を見つめ直すきっかけとなりました。赤い椅子って、本当のところ、なにか?それを考える年となったことは間違いないです。来年はきっと赤い椅子は羽ばたいていくのでは、と思っています。

一時は立ち去ってしまったチャレンジは、また別の形に変わった大きなチャレンジとなって、目の前に立ちはだかり、挑戦のしがいに満たされています。

更にその前に大きく立ちはだかった、災害、事故、そしていつまで経っても止まない戦争。深い悲しみとなって、根本を揺さぶってきます。

建築って誰のためのなんなのか。空間は誰のため、なんのために必要なものなのか。同じ人として生まれ、あるいは、生命持った生き物として誕生したはずなのに、なぜにこうまで違ってきてしまうのか。必要な人にちゃんと届いているのだろうか。

そういう意味でも、大河ドラマの『光る君へ』はとても良かったと思っています。自分の手を使って、想いを込めて、一文字一文字綴っていく。読み手の想像を掻き立て、多くの人に読み伝えられていく。

建築や空間、家具はそういうものでなくてはならないと思います。来編は引き続き、そういうものへのチャレンジが続きます。

2023/12/30

挑戦、また、挑戦。

 今年はさらにあっという間の1年でした。そんな感想を持って年末を迎えています。

毎年忙しいのには変わらないですが、今年は特に、なんて、毎年思っていることでもありますね。大体そんな感じに思っていらっしゃる方々も多いのでは。


アルバイトを夏から秋に掛けて、4人の学生さんに継続して来ていただきました。とても仕事がはかどりました。きっとそんなことも、去年とは違うことから、忙しさを更に感じたことだったのかなとも思います。とてもビッグチャレンジなことでした。


そのチャレンジ、挑戦、のことです。

ありきたりに自分でも感じるところはあるのはありますが、来年は「挑戦」の年にしていきたいと思います。

いろんなことにです。挑戦に次ぐ挑戦です。きっとそうなります。


自然とそうなる面もあるのと、意識的に変わっていくのと。


今年も多くの人々に支えられ、助けていただきました。本当にありがとうございました。

2022/12/26

一喜一憂 それは様々な種類のことがらが、数多く起こったということ。に、違いない。

様々なできごとがありその都度一喜一憂する場面が多かった一年だったかと思う。一喜一憂とはいっても、ヘコんだことは確かにあったかもしれないが、それを上回る喜びが多かったと思うし、一喜一憂という言葉は、なんて言うか、様々な種類のできごとが、たくさん起こった、そんな意味合いが大きい表現であると、自分の中では解釈している。


建築設計を主におこなうBanoLab(バノラボ)では、なにより久我山の住宅が無事完成を迎えたのはとても良かったこと。お施主さんが細部に至るまで関心を寄せ、それに寄り添いながらご要望を具体化することができたのではないかと思っている。

羽根木の菓子工房では、オーナーであるパティシエさんがDIYで自らの工房を制作するそのサポートをさせていただくというBanoLab初の試みだったが、様々な発見の連続でとても新鮮で得るものも大きかったと思う。こういったことにもチャレンジできたのは取り組みの幅が広がりとても良いこと。

相模大野の住宅では部分改修プロジェクトに取り組んでいる。これも初めてのことが多いが、お施主さんをはじめ様々な関係者に支えられて長期間取り組むことができ感謝感謝である。

三鷹で住宅プロジェクトが始まりそうで、そのコンセプトマップを描こうとしている。敷地が長方形である程度整形といえば整形なのだが、陽当たりの関係で、なかなかの高難度となっている。非常にやりがいがある。GL+600のレベルに限られた光をどれだけ住まい手が感じることができるか。うまい具合に光を設計していきたい。

その他大中小様々な取り組みをおこなったが、いずれも関わる人に大いに助けられたそんなプロジェクトが多かった。繰り返しになるが感謝感謝である。


赤い椅子プロジェクト(以下赤い椅子prj)は、特に後半が非常に目まぐるしかった、というか、盛り沢山だった。簡単な一言で言えば、とても面白かった、というフレーズがピッタリでしっくりくる。自分たちがとても楽しめたと思えるくらい充実していたと思える。

初夏から企画打合せが始まった高崎モントレーワークショップイベントでは、秋にその実施ができた。久しぶり、実に3年ぶりの赤い椅子の塗装WSイベントとなった。参加してくださった方々が活き活きと塗装をしてくださる様子を見ることができて、やって良かったと思えるイベントとなった。高崎モントレーのスタッフの皆様にお声掛けいただき、その皆様と共に、企画を練り目標に向かって進んでいけたことは自分たちにとっても大きな前進となった。

夏頃にはとても不思議な体験をした。赤い椅子が絵画になったのである。高島美希さんという画家さんから突然連絡があい、赤い椅子を描いたと。銀座のゆう画廊に見に行ってみると、確かに赤い椅子に座って眠っている青年が描かれていた!9年も活動を続けていると、不思議な縁もあるものである。新たな可能性を感じさせるものであった。

赤い椅子prjは常日頃、循環を意識した取り組みをおこなっている、もしくは、なるべく意識し続けるようにしている。ome forestory (青梅フォレストリー)さんとの出会いからも様々な刺激を受けた。赤い椅子prjのメンバーもフォレストリーさんのイベントに参加させていただき、実際の森林を体験することができたことは、大いなる前進であった。その青梅の場所は成木である。当然といえば当然だが、JR青梅線の青梅駅から、山の方へ車で約20分くらい走ったところにあり、駅前の雰囲気とは別世界である。樹々を間近で感じることができ、一体化できる気がして、とても新鮮であった。間伐された木材を使って、それを更に一手間加えたプロダクトを作ることができたら面白いし、正にアップサイクルになると思う。リサイクル、リユースを超えた、アップサイクルである。

アップサイクルを実現できたイベントにも出展することができた。武蔵野市のエコreゾートで開催されたワークショップイベントである。建築廃材として出された柱材などの木材を厚さ10mm前後にスライスして、それを自然食品等の廃材を液体化して、それに漬け込む、染色しての色付けである。コーヒーがら、玉ねぎの皮、葡萄ジュースや赤ワインの残りを利用した。杉や檜にほんのりと色づいていく様は、本来すぐに廃棄されるものたちがゆっくりと息吹が宿る過程そのものではないか、と見ていて感じた。来年の春は、このアップサイクルの取り組みをもう少し広げて考えて、具体化していきたいと思っている。


BanoLabもAkaiisu prjも、共通しているその活動場所が、同じ吉祥寺内で引越をした。これが一大イベントとなった。メンバーみんなに手伝ってもらい、なんとか実現できた。いつもお世話になっているリベストの山田さんには今回の件でも大変お世話になった。感謝感謝である。山田さんがいなかったら、この素敵な新しい場所とも巡り会えなかったのは事実である。

この新しい場所を来年はもっと活用していきたいと思っている。引越しした当初は、シェアスペースや、通常のコワーキングスペースとしての活用を考えていた。コワーキングスペースは、様々な活動がなされているここ吉祥寺では有用な活用方法かなとは思う。しかしながらその一方で、状況は常に変化していく毎日である。これからの見通しとしても、普通のスペースでは、運用していくのは難しいかもしれないなと思うようにもなってきている。それであれば、一周戻ってイベントスペース、それもこの小面積を利用した、内容がある程度濃いイベントをおこない、それを少人数に絞って利用していただくことができる、テーマ付きコワーキングスペースなんかは、不定期開催でもやっていけるような気がしているし、ちょっとは可能性の芽があるんじゃないかな、と思っている。

Akaiisu prjが菓子工房としての機能も持つことも、少しでも早く実現させたいと思っている。食は究極で最大の循環じゃないかと思っている。それが様々な実験を伴いながら、進めていくことができれば非常に面白い。

新しい事務所の場所は、様々な可能性に富んでいるので、23年は、Akaiisu prj活動開始から10年の節目となる年でもあるので、メンバーと一緒にもう少し積極的に活用をしていきたいと考えている。


野球部の活動が個人的なものとしては大きかった。ずっとコーチを2年半やってきたのだが、ここ1年半は監督に就いた。現在は、代も替わりその任は終わったが、毎日の活動は密度高かったと思う。貴重な経験が何かに活かされれば良いなと思うし、活かされなくても、チームに所属している多くの選手たちの笑顔が見れたことは一つの財産になったのではないかと思う。自分は2004,5年くらいから、イップスの症状が出て、それ以来、実技、特に投球、を自在におこなうことは困難な状態となってしまった。それでも、多くの方々に助けられながら3つの大会をやり遂げることができたのはこれもまた本当にありがたいことと感じた。


建築、まちづくり活動、その他野球の活動など、様々な活動に目まぐるしく取り組めた一年だった。来年も大きくは変わらないと思うが、声を掛けていただけることに感謝しながら真摯に向き合い、また同時に自分たち発信の取り組みも積極的に模索しながら一つ一つ実現していきたいと思っている。




 


2021/12/31

種を撒いたり、耕したり。

 2021年も終わり、2022年がやってきます。


建築家として、ものごとのデザインに携わる立場として、伝えることができたことや、表現できたことも多かったけど、その一方で、やりたかったこと、やらなければならなかったこと、でもやれなかったこと、やり残したこと、実はそちらの方が印象に残った2021年だったかなと思っています。


まちなかにある民間の施設があって、それはその地元の人の個人経営ではあるんですが、多くの人が利用していて、多くの人に愛されていて、まちのシンボルにもなっていて、そうなるとほぼそれは公共施設、それも皆の心に刻まれた、まちと一体となっている公共施設以上の施設となっているといっても過言ではない建築がありました。

設備が老朽化して、年明けからは休業するそうです。実はもうこれ以上動かしていくのは難しい、という思いもあるそうです。
そんなこんなで土地や建物に携わる方から相談があり、そんな話を聞き、建て替え案の計画を少し描いたことがありました。盛夏過ぎ、秋の入口に差し掛かったころでした。

残念ながらそれは実現には至りませんでした。デザインのこと、設計や工事に掛かる時間の多さだったり、お金の話だったり。様々なことが複雑に絡み合って、建築の力だけではどうにもならず、。

しかし、本当に建築は何もできなかったのでしょうか?後から、その思いは、いつも以上に、膨らんでいきました。やっぱり何か、建築家ならではのことはもっと言えたり、示せたりしたのではないか、。

確かに、建築という仕事は、設計であっても、施工であっても受ける側の立場です。何年も前から言われていることですが、特に設計者ってもっと仕事を作っていく立場になることができるのではないか。
普段からの備え、というか、もっとまちなかの人たちと時間を共有したり、物理的な時間は難しくても、もっともっとまちのことを知ったり、もっとまちがこうなったら良いのではないか、ということを、単なるデザインすることにとどまらず、一歩踏み込んだ提言を用意するなどの備えや構えができるのではないか、。もっとまち全体が良くなっていくことへの、種まきや耕しができたのではないか、できるのではないか、。

自分も少しではあるものの、まちづくり活動のプラットフォームを持っている立場として、22年は、きっと、もっとそれを考え、実践していく年になるんだろうな、と、どんよりとした雲の合間にも澄み渡る青色が見える、そんな21年末日の空模様を見て思いました。



2021/05/30

残念からの期待、ピンチはチャンス、必ず逆転するから。Tough times bring opportunity.

Tough times bring opportunity !! 必ず。and ,,, Adversity is the best school !!

、、とは冒頭書いたものの、残念なニュースを見ることがこの一年間、もう一年以上、残念ながら多くなってしまったと思う。最近も残念なニュースを読んだ。日本の接種遅れが世界100位以下とのこと。男女平等も100位以下。コロナ対策も100位以下。。。春先の給付金申請も、いまだに審査中が多数とか。。決して必ずしも順位付けや格付けするものではないとは思うし、各国どうしたって、状況が違うのだから、単純に優劣もつけられないけど。。それでも。。やっぱり残念に感じてしまう。もちろんこれからの状況で挽回できると思ってるし願っている。

なぜ残念に感じてしまうか。それはやっぱり自国の状況を毎日ニュース等で見聞きし、ある程度実感のあることとして感じることができるから、ああやっぱりそうだよな、なんでそんな感じにしかなれないんだろう、って思えてしまうからかな。すごく残念さが実感として理解できるからに他ならない。

でも、、そこは、、ピンチはチャンス、絶対に事態は好転すると思うししなければならないと思う。そのためには、単純なことかもしれないけど、失敗覚悟でまずやってみよ、という姿勢にまずならないと。そしてそれを周りの人間も寛大な心で暖かく見守る度量をもたないと。もし何か方向性間違ったなら、謝るべきところは誤って、そこから先修正して進んでいこう。人や物事の批判ばかりはやっぱり良くないかな。

自分以外のすべてのモノゴトヒトの存在を認め、お互い認め合うこと。もちろん絶対ダメなことは存在すると思うけど、そうじゃないものはその存在をまずは認め、もっと理解してみないといけないと思う。なるほど、こういう考え方もあるのか、そういう考え方もあるのかと。

自分と違うものを徹底排除の攻撃を仕掛けるのではなく、対話してみること。力での弾圧などもってのほか。仲良くなれなくてもまずは認め合わないといけないと思う。

残念という単語が繰り返されてしまい、それこそ残念であるが、日本は残念ながら様々な文化が入り交じる場ではどうしても物理的に乏しい場所は確かだと思うし、事実だと思う。それが故に、どうしても自分と決定的に違うもの、との遭遇や触れ合いがほとんどと言って良いくらい、その機会が無い。世界がどうなっているのか、その中で日本はどのような状況に置かれているのか、できる限りなるべく意識していかないと。

良くないニュースばかりが目立ってしまう昨今ではあるが、行政単位で違ってくるかとは思うが、ようやく子どもが所属する野球チームが、仲間に声を掛けての練習が認められるようになった。このことはちょっと良かったな、と思えることの一つである。子どもたちは多大なストレスを知らず知らずの内に感じていると思うがほんとによくやってると思う。早くユニフォームを着て、チーム全員で集まって練習できるようになるといいね。

最後に去年に引き続きになるが、日々戦っているお医者さんたちに最大の敬意を払いつつ、このコロナの状況が収まることをひたすら願いたい。





2020/07/25

全国一斉花火に想うこと

全国一斉花火プロジェクトの花火を偶然見ることができました。なにごともなければ2020東京オリンピックが開幕している日です。

半年前誰もが予想だにしなかったコロナ禍となり、また長引く梅雨、時折災害までも引き起こす大雨。。苦しい状況が続いています。

急な生活の変化はなかなか難しいことは分かっていますし、実行できるかといえばそれも難しいことも分かってはいます。でも。。
ここらでエイヤっとなにか行動を起こさないといけないんじゃないかと、そんな時期はとうに差し掛かっているんだけど、実はここらへんがリミットなのではないかと、真剣に考えさせられるし、変えていかないと。。切実です。

でもその分明るい未来を予想したり、こんな未来になってほしいって強く願い想像したり、悲観することばかりじゃない、そう、きっと未来は良くなっている、ワクワクすることを妄想する、それもまた良いチャンスなんじゃないかと思います。

花火にのせてそんな希望が打ち上がったのではないかと、夜空に輝く光を見て思いました。


2020/02/11

ジャッジ

少年野球の審判講習会というのに参加しました。
ジャッジする人って、実はジャッジされてるという、とても新鮮な貴重な経験ができ、色々と考えさせられました。
ホント、色んな経験、奥深い。。!

2020/01/20

陽も長く。

日に日に陽も長くなっているのを実感します。
1月も下旬に差し掛かろうという日。

教えている中央工学校も、今日でいよいよ卒業設計の総合提出を迎えました。
8ヶ月の長丁場。学生のみんなは本当に良くやり抜きました。お疲れさまでした。

設計も、ヒートアップしてきている笹塚の住宅を中心に、お声かけいただいているものを着実に進めていってます。

赤い椅子プロジェクトも取材を受けたり、自分達の中でも仲間と話し合いながらちょっとずつですが進めていっているところです。

諸々少しずつ花開いていけばと思ってます。

2020/01/01

2020 明けましておめでとうございます。

 明けましておめでとうございます。
目標にしてた元旦ジョギングしてきました。やっぱりお正月に走れるのは気持ちいいですね!

 色んなニュースが飛び込んできた年末年始でしたが、2020は果たしてどんな年になるのか。。?

 建築設計やデザインのバノラボでの活動、まちづくり活動の赤い椅子プロジェクトでの取り組み、楽しみながらしていきたいと思います。
今年もよろしくお願いします。

2019/10/28

一歩ずつっていうのはこういうことかと。。

ラグビーワールドカップ2019日本大会、真っ盛りですね!
ウェールズ対南アフリカの試合もすごかった!
フェーズがどんどん重なるウェールズの波状攻撃、見ているこちらの体に力が入り過ぎ、シビレました。
一歩ずつっていうのは、正にこういうことかと改めて勉強になりました。

ラグビーを文化に、文化として人々に受け入れてもらうことはどういうことなのか、ワールドカップを機会に改めて考えさせられています。地道に一歩ずつ。。ですよね。
建築を文化に、ってどういうことなのかなあ、重ねて考えていきたいです。
#RWC2019