先週、朝日カルチャーセンターで、表記のゼミを受講しました。
歴史学者で、京都大学教授の岡田知弘先生の講座です。災害と開発という視点から、東北と東京の関係性を踏まえ、その歴史を論じられました。
東北というのは、時に「地方」という言葉にも例えられ、東京は「中央・国家」という言葉にも例えながら、日本各地で起きた災害と、その時の被災地と東京の関係を紐解いていきました。
2時間近くの講義はとても分かり易い講義と資料であっという間に終わりました。
その分かり易い講義の中でも、「視点」という言葉について、ハッとさせられました。今までも、誰の、何の、と言った具合に、視点は常に意識してきたつもりなのですが、歴史という大きな時間軸を捉える中で意識したことが物凄い少なかったんだなあと改めて気付かされました。過去の歴史上の中で、天恵が少ないことからあまりスポットが向けられなかったこと、そして、幕末での大きな出来事、そんな歴史の大きな流れにも改めて気付かされました。
そんな歴史的な理由から、東北は、中央(東京)のために開発せざるを得なかった、そんな歴史があるにせよ、誰の何の為の開発なのか、国内外の製造業の供給網、サプライチェーンのため東北は重要な役割を担うとは言っても、誰の何のためのサプライチェーンなのか、それを考えると、東北は自己完結、自己循環をまったくしていなかったのです。
東北で自己完結出来ていないということは、供給先の東京も当然自己完結できていないということになります。どこの場所でも必ず、そこで生きている人というのが必ずいます。
「視点」という観点から、物事見直すと、社会の大枠の構造や、人の動きを再度捉え直すことができるんだ、ということがよくよく分かりました。
絆が残った東北は強いと思います。今まで以上に強くなったと思います。6月末まであるこのゼミで、「視点」をキーワードに学んでいきたいと思っています。
そして、重要なことは、それを実際の復興の場に生かすこと、具体的に絵を描くこと、それが僕らのできることなのではないかと考えています。
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