2013/04/07

ニッポンにおける出産、子育て、それにまつわる働き方のこと


昨日のNHKの討論番組は久々見入ってしまうほど内容の濃いものでした。久々テレビ番組で良かったなと思える番組でした。
要は女性の働き方の問題です。
その中でも。評論家の宇野さんの意見、発言は秀逸で、言い得て妙、とても的確な意見で、こいつぁすげえな、と思えました。確かに。「日本では、普通に結婚して、普通に出産して、普通に育児しながら働く、というのがしにくい国だ」とか、「経営者側としてもこれこれこういう取り組みにしていかなければならないと思っている」とか言っていても、結局は「現在の社会情勢がそう変革を起こそうにも起こせない状況、社会が悪い」みたいな意見に結局は収束してしまう。宇野さんも言っていたが、議論がループしていて、はっきり言ってそんな議論を延々繰り返していても、そんなのは時間の無駄。確かに。
意識の問題ではまずお金に対する人々、一人一人の考え方が変わっていくことは大前提。低利益しかし循環型の仕事をすることに考え方をシフトしていかないと。意識を取り扱うことは結局ループ型の意見になってしまうかも知れないけど。

番組を見ていて自分は建築デザイン事務所をしているので、ついつい重ね合わせて考えてしまう。日本の建築設計業界も大きな矛盾を抱えながら日々膨大なやることに向き合っている。でも、これだけやっていて本当に良い物が生み出されているのか?建築は誰のためのなんなのか?勿論自分が表現したいこともある、自分がこだわりたいこともある。時間との掛け合わせがとても重要。つまりそれは巡り巡って女性の働き方に繋がってくる。

建築や建築をとりまくことを考えるのには女性の力や意見はとても重要なのは誰でも分かっている。これを使わないのはとてももったいない。せっかく良い物ができていく、その過程でそれをつぶしてしまっているのだから。
なにも長時間だらだらと考えて居れば良い物が産まれていくかといったら決してそんなことないのだから。

頭の中では四六時中建築のことを考えて居ることだってやろうと思えば出来る。それにプラスする見聞はもっと重要。事務所での仕事の時間を少しでも速く切り上げ家に帰って育児を少しでもおかあさん方のお手伝いをすればそれだけでも、かなりプラスになると思う。

ただ一つ、建築の設計って、考えることもたくさんあるけど、それに加えて、それを成果物としてアウトプットするのに、簡単に言うと、図面を描いたり絵を描いたりするのに、莫大な時間が掛かるんですよね。それをちょっとでも分散させて成果物を作っていきたい。まとめ役の人はちょっとだけ大変と思うけど、そもそも考える量を考える、それも建築を分かりやすくするためにとても重要なことだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。