『小田急 ファミリー鉄道展2015』というのが海老名駅周辺にておこなわれているとのことで、家族で参加してみました。
http://www.odakyu.jp/familytrain/
なにが凄かったって、海老名駅界隈のその盛り上がり方です。あまりにも活況で驚きました。
もちろんこの展示会があったからそれ目当てで人が集まってきているからその効果で、というのもあろうかとは思いますが、しかしながらそれを差っ引いたとしても、普段のまちの使われ方、海老名駅を中心とした公共空間の使われ方が容易に想像できて、なんだか大変勉強になりました。
こういう空間を、こういう風に使うのか、という具合に、空間をあますところなく無駄にすること無く、様々な催し物に使ったり、物販、飲食の商用ブースとして使ったり、音楽イベントが行えるスペースになっていたり。。
そのまちが活気溢れるものになるかどうか、少しでも、ああ住んでよかった、来てよかったと思える街になるかどうかは、正に公共空間の使われ方如何ではないかなと思うし、それを実体験として学べる良い機会となりました。
2015/10/18
2015/10/15
中央工学校 高さ方向の検討本格化
現在エスキスを担当している中央工学校の卒業設計では、前回までの矩計図の他に、立面図、断面図が徐々に提出されてくるようになりました。
提出された幾つかの図面を見てもそうだったのですが、新たに色々な角度から設計した建築の断面を切ったり、立面を描いてみると、今まで見えてこなかった部分が浮き彫りになったりします。実際プラントの整合性が取りきれなくなってしまったり、プラン上の使い勝手において、修正を計ることが必要な場面が散見されました。
そのようなことを最小限にするためにも、実は前回書いた最初から3次元での検討というのが有効なわけですが、でももっと根本的なこと、それはいかに利用者目線、管理者目線、そして設計者目線で、自分が設計した建築の内部空間を歩くことができるか、それが基本的で、かつ、1番重要だったりします。
このフロアーのこの部分にもしいたとしたら、あの空間、あの部屋に行くにはどういう経路をつたって行くかなとか、トイレはどこにあるかなとか、万が一何かあった時、どうやって逃げるかな、などなど思いを巡らすことはたくさんあります。
それを1つ1つ誠実に自分の設計に向き合い、組み立てていくこと、または組み立て直すこと、それが設計であり、デザインそのものだったりするわけです。少なくともデザインというのはそういうプロセス全てのことを指している言葉だと思っています。
更に高さ方向のスタディーや、断面チェックが進んで、模型製作に入ったらもっともっといろんなことが見えてくるはずで、そこからどれだけ提出に向けて検討、作図、製作のサイクルを実現できるか、これが最後の出来栄えに大きく左右してくると思われますので、更なる奮闘に期待です。
提出された幾つかの図面を見てもそうだったのですが、新たに色々な角度から設計した建築の断面を切ったり、立面を描いてみると、今まで見えてこなかった部分が浮き彫りになったりします。実際プラントの整合性が取りきれなくなってしまったり、プラン上の使い勝手において、修正を計ることが必要な場面が散見されました。
そのようなことを最小限にするためにも、実は前回書いた最初から3次元での検討というのが有効なわけですが、でももっと根本的なこと、それはいかに利用者目線、管理者目線、そして設計者目線で、自分が設計した建築の内部空間を歩くことができるか、それが基本的で、かつ、1番重要だったりします。
このフロアーのこの部分にもしいたとしたら、あの空間、あの部屋に行くにはどういう経路をつたって行くかなとか、トイレはどこにあるかなとか、万が一何かあった時、どうやって逃げるかな、などなど思いを巡らすことはたくさんあります。
それを1つ1つ誠実に自分の設計に向き合い、組み立てていくこと、または組み立て直すこと、それが設計であり、デザインそのものだったりするわけです。少なくともデザインというのはそういうプロセス全てのことを指している言葉だと思っています。
更に高さ方向のスタディーや、断面チェックが進んで、模型製作に入ったらもっともっといろんなことが見えてくるはずで、そこからどれだけ提出に向けて検討、作図、製作のサイクルを実現できるか、これが最後の出来栄えに大きく左右してくると思われますので、更なる奮闘に期待です。
2015/10/13
BIMの講習会
BIMソフトであるAutodesk社が出しているRevitというソフトを実際に自分の手で体験できる講習会がとある講習機関であったので、参加してきました。
受けた直感で言うと、間違いなくこれが今後主流になっていき、従前の2次元CADは、そのBIMの補完的なものとして使われる程度になるだろうと思いました。どれほど先かはわかりませんが、そのような流れに日本ももっともっとなっていくのでは。
当たり前ですが、建築は1つであって、断面図と平面図が違うものは1つの建築ではなく、それぞれの建築になってしまいます。
そして、これも当たり前ですが、たとえ検討段階であったとしても、柱を立てたり、壁を配置したりすれば、それらには、なんらかの躯体を構成する要素だったり、仕上げの要素が盛り込まれているはずです。それらの数量も当然ですが数値として現れてくるものです。
それを、同時に拾いながら、設計を進めるのがBIMです。当然といえば当然なんですが。
おそらく昔の大工さんとかが描く図面は、そういうところまで頭のなかで考えて矩計図など、書いていたのではないかなとは思うのですが、今はそれはおおよそ抜けて、プランはプランだけ、建具表は建具だけ、という風に、1つの建築設計、図面作成の中でも完全分業になっていると思います。
もっとこれからこのBIMに注視しながら建築にあたっていく必要がありそうです。
受けた直感で言うと、間違いなくこれが今後主流になっていき、従前の2次元CADは、そのBIMの補完的なものとして使われる程度になるだろうと思いました。どれほど先かはわかりませんが、そのような流れに日本ももっともっとなっていくのでは。
当たり前ですが、建築は1つであって、断面図と平面図が違うものは1つの建築ではなく、それぞれの建築になってしまいます。
そして、これも当たり前ですが、たとえ検討段階であったとしても、柱を立てたり、壁を配置したりすれば、それらには、なんらかの躯体を構成する要素だったり、仕上げの要素が盛り込まれているはずです。それらの数量も当然ですが数値として現れてくるものです。
それを、同時に拾いながら、設計を進めるのがBIMです。当然といえば当然なんですが。
おそらく昔の大工さんとかが描く図面は、そういうところまで頭のなかで考えて矩計図など、書いていたのではないかなとは思うのですが、今はそれはおおよそ抜けて、プランはプランだけ、建具表は建具だけ、という風に、1つの建築設計、図面作成の中でも完全分業になっていると思います。
もっとこれからこのBIMに注視しながら建築にあたっていく必要がありそうです。
label:
Blog,
PTa-Architecture
2015/10/09
岸根のリノベーション
現場は緩やかに進行中です。おおよその間仕切り壁の設置が終わり、いよいよ建具枠の取付に入ろうか、というところです。
と、その前に。。。お施主さん自ら購入したとされる青とピンクの大量のガラスブロックが現場に搬入されていて。。それを、いろんな間仕切り壁の一部分に組み込むのだとか。そのガラスブロック同士の接着や、枠にはめ込む作業をコツコツと監督さんがされていました。
その他現場大変な取り合いの元監督さん自らの作業お疲れ様です。
リノベーションの工事ではよくありますが、中々きちんとスケルトン状態である躯体(コンクリートの柱とか壁とか)がきれいに垂直水平であるかというとそうでもないことが築50年くらいのものだと往々にしてああります。
その壁などに、新たな壁となる材の下地に地道に微調整を施しながら、その下地材を組み込んでいきます。ここらへんがどうしても時間が掛かってしまう要因の1つですね。
地味で地道な作業が続きます。
と、その前に。。。お施主さん自ら購入したとされる青とピンクの大量のガラスブロックが現場に搬入されていて。。それを、いろんな間仕切り壁の一部分に組み込むのだとか。そのガラスブロック同士の接着や、枠にはめ込む作業をコツコツと監督さんがされていました。
その他現場大変な取り合いの元監督さん自らの作業お疲れ様です。
リノベーションの工事ではよくありますが、中々きちんとスケルトン状態である躯体(コンクリートの柱とか壁とか)がきれいに垂直水平であるかというとそうでもないことが築50年くらいのものだと往々にしてああります。
その壁などに、新たな壁となる材の下地に地道に微調整を施しながら、その下地材を組み込んでいきます。ここらへんがどうしても時間が掛かってしまう要因の1つですね。
地味で地道な作業が続きます。
label:
PTa-Projects-横浜岸根のリノベーション
2015/10/08
中央工学校 図面作業やエスキス続行中
早いもので10月も第2週目、しかもその後半です。学生の授業中におこなう図面作業としては矩計図の残りや、新たな断面図、立面図の作成に取り組んでいるところです。
授業の体制から、先にプラン(平面計画)を決めて、その後矩計を検討、ある程度決定して、それから、全体断面図、全体立面図の検討に入ることになっています。そうなると、平面ばかり追いかけていると見失っていた縦方向、立体的なものの捉え方が急に目の前に現れてきて、どうしてもプラン上つじつまが合わなくなってきたりする部分が出てきたりします。
本来は、というか、本当は最初から3次元的に設計は進めるべきなのだと僕は思っています。それは学校の授業であっても、できることならですが。それはなぜなら、実際に建築が出来上がってそれを使う人は、設計者が考え設計した3次元の空間の中に滞在するからです。
利用者の立場に立って、という言葉を良く聞きますが、もしそれを実践するなら当然ながら3次元で最初から考え、空間体験をいち早く設計者がすべきだと自分は思うわけです。
それ以外にも3次元で最初から考え、それが多くの利点をもたらすのではないかと考えるには、もっと理由は有りますが、また追々にでも。
もちろんデメリットもあるかもしれません。やはり掛かるエネルギーは多くなってしまいますし、その分時間が掛かります。最初から模型やコンピューターでの3次元モデリングを作りつつの設計作業はコストが掛かるかもしれません。
でも、デメリットを上回るメリットがもたらされると思っていますし、またそのデメリットは改善されるものとお思います。
是非最初から3次元でものを考えるようになれたらと思います。
授業での作図の時間は、あとちょっとでおしまいになり、今度はいよいよ外観模型やCGといったとても楽しい部分に入ります。大変かとは思いますが、楽しみでもありますね。
授業の体制から、先にプラン(平面計画)を決めて、その後矩計を検討、ある程度決定して、それから、全体断面図、全体立面図の検討に入ることになっています。そうなると、平面ばかり追いかけていると見失っていた縦方向、立体的なものの捉え方が急に目の前に現れてきて、どうしてもプラン上つじつまが合わなくなってきたりする部分が出てきたりします。
本来は、というか、本当は最初から3次元的に設計は進めるべきなのだと僕は思っています。それは学校の授業であっても、できることならですが。それはなぜなら、実際に建築が出来上がってそれを使う人は、設計者が考え設計した3次元の空間の中に滞在するからです。
利用者の立場に立って、という言葉を良く聞きますが、もしそれを実践するなら当然ながら3次元で最初から考え、空間体験をいち早く設計者がすべきだと自分は思うわけです。
それ以外にも3次元で最初から考え、それが多くの利点をもたらすのではないかと考えるには、もっと理由は有りますが、また追々にでも。
もちろんデメリットもあるかもしれません。やはり掛かるエネルギーは多くなってしまいますし、その分時間が掛かります。最初から模型やコンピューターでの3次元モデリングを作りつつの設計作業はコストが掛かるかもしれません。
でも、デメリットを上回るメリットがもたらされると思っていますし、またそのデメリットは改善されるものとお思います。
是非最初から3次元でものを考えるようになれたらと思います。
授業での作図の時間は、あとちょっとでおしまいになり、今度はいよいよ外観模型やCGといったとても楽しい部分に入ります。大変かとは思いますが、楽しみでもありますね。
2015/10/03
新宿6丁目のオフィスビルの内覧会
新宿6丁目のオフィスビル、プライムさんが設計された建築を内覧する機会を得まして行ってきました。
代表の西島さん、そしてご担当されたスタッフの方ともお話をすることができ、建築もじっくりと拝見することができ充実の内覧会でした。
目玉は、内部の執務空間のRCの梁型の表しと、外付けブラインドです。この外付けブラインド、なんと、オスモ&エーデルさんの製品とのこと。
オスモ&エーデルさんは、先日赤い椅子プロジェクトとして開催した、赤い椅子塗装ワークショップで塗料をご提供いただいたこともあり、びっくりでした。ショールームに行った際、外付けブラインドあるなあ、と思って見ていたものが、なんとここに。。
外で日差しを遮るので、日射取得率が明らかに違ってくるでしょうね。冷房負荷に大きな差が出てくるかと思います。
一つ一つのディテールも洗練されていて、そして使い勝手のこともよく考えられていて、居心地の良いオフィスになりそうです。
大変勉強になりました。
代表の西島さん、そしてご担当されたスタッフの方ともお話をすることができ、建築もじっくりと拝見することができ充実の内覧会でした。
目玉は、内部の執務空間のRCの梁型の表しと、外付けブラインドです。この外付けブラインド、なんと、オスモ&エーデルさんの製品とのこと。
オスモ&エーデルさんは、先日赤い椅子プロジェクトとして開催した、赤い椅子塗装ワークショップで塗料をご提供いただいたこともあり、びっくりでした。ショールームに行った際、外付けブラインドあるなあ、と思って見ていたものが、なんとここに。。
外で日差しを遮るので、日射取得率が明らかに違ってくるでしょうね。冷房負荷に大きな差が出てくるかと思います。
一つ一つのディテールも洗練されていて、そして使い勝手のこともよく考えられていて、居心地の良いオフィスになりそうです。
大変勉強になりました。
label:
Blog,
Other Event,
PTa-Architecture
登録:
投稿 (Atom)