2015/10/08

中央工学校 図面作業やエスキス続行中

早いもので10月も第2週目、しかもその後半です。学生の授業中におこなう図面作業としては矩計図の残りや、新たな断面図、立面図の作成に取り組んでいるところです。

授業の体制から、先にプラン(平面計画)を決めて、その後矩計を検討、ある程度決定して、それから、全体断面図、全体立面図の検討に入ることになっています。そうなると、平面ばかり追いかけていると見失っていた縦方向、立体的なものの捉え方が急に目の前に現れてきて、どうしてもプラン上つじつまが合わなくなってきたりする部分が出てきたりします。

本来は、というか、本当は最初から3次元的に設計は進めるべきなのだと僕は思っています。それは学校の授業であっても、できることならですが。それはなぜなら、実際に建築が出来上がってそれを使う人は、設計者が考え設計した3次元の空間の中に滞在するからです。

利用者の立場に立って、という言葉を良く聞きますが、もしそれを実践するなら当然ながら3次元で最初から考え、空間体験をいち早く設計者がすべきだと自分は思うわけです。

それ以外にも3次元で最初から考え、それが多くの利点をもたらすのではないかと考えるには、もっと理由は有りますが、また追々にでも。

もちろんデメリットもあるかもしれません。やはり掛かるエネルギーは多くなってしまいますし、その分時間が掛かります。最初から模型やコンピューターでの3次元モデリングを作りつつの設計作業はコストが掛かるかもしれません。

でも、デメリットを上回るメリットがもたらされると思っていますし、またそのデメリットは改善されるものとお思います。
是非最初から3次元でものを考えるようになれたらと思います。

授業での作図の時間は、あとちょっとでおしまいになり、今度はいよいよ外観模型やCGといったとても楽しい部分に入ります。大変かとは思いますが、楽しみでもありますね。

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