2012/07/13

ローカルデザイン研究会、隈さんのレクチャーを聴きました。

場所原論というタイトルに沿ったお話しですが、その根幹には日本に対する強い危機感や、そのメッセージが力強く参加者側に伝わってくるお話でした。
さすが世界中を飛び回って仕事をされているだけあって、それは鬼気迫るものすら感じました。「日本はやばいぞ、まずいぞ」と連発していましたが、隈さんには本当にそう感じるのでしょう。ただ、日本の良さも認めた上での発言で、日本での仕事を通じて、こういうところは良かったとか、そういうのが混ざりながらで、一方的な日本への非難とかではありません。


話しは、ところどころ、ホストの鈴木先生との対話を交えながら、そしてユーモラスな冗談を交えながらスムーズに進行していき、さすが話し上手の隈さんでした。
人間の進化の過程、過去の災害時の人々の対応、環境の対応、変化。そして今回起こった311に当然話しは及びます。つなぐ建築、この言葉は隈さんの最新の著書のタイトルでもありますが、これを1つのキーワードとして話しをまとめていました。


最後に隈さんは、日本に、日本人が決定的に不足しているのは、勉強だと、もっと学ばないといけない、と。勉強不足だと。そう言っていました。僕もそれはそう思います。何も机の上に座っての勉強ではなく、いろんなものを歩いてみて回ること、いろんな人の意見を聞くこと、そして取り入れること。時には机で対峙して、時にはお昼ご飯を食べながら、時には飲みに行きお話しをすること。こういったことをおっくうがらずに、また、普段の忙しさを理由として避けずに、出来る限り積極的に動き続け無ければいけないと思います。対話したとき、一方的に人の意見に反発しないこと、非難しないこと、人の話に自分の話を被せたりしないこと、失敗をある程度は許容すること、そしてお互い高め合っていくこと。なあなあな関係を築くのではなく、お互いがステップアップできる環境を整えること。これをするためには、まず何と言っても人とまずは会ってみないと。まだまだもっともっと勉強です。

またしても今回のローカルデザイン研究会では、人ととの出会いがありました。今回は、鳥取にゆかりのある人です。智頭で製材所を営んでいる坂本さん。今度、是非製材所に寄ってみよう。
前回のLD研究会のブンボの江副さんの時も印象的な出会いがありましたが、今回も。このLD研究会、とても刺激を受ける勉強会になっています。感謝。

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