2015/06/30

Diploma2015 第15回 専門学校 卒業作品 展示会

三田にある建築会館にて現在おこなわれています、専門学校卒業作品展示会をじっくり見入ってきました。

中々どうして、凄い見応えありでした。勿論個人のレベル差や学校の規定の差はあるので、おしなべての評価は難しいのですが、いずれにしても評価のされ方が自分が取り組んでいた16年前とは明確に違ってきてるなと改めて実感。

その建築が、いわゆる「かっこいい」か、「面白そう」か、そういった瞬間的な感情ももちろん評価の一つではあるのですが、でもその比率は極めて小さく、ひょっとしたら限りなくゼロに近い割合なのかも知れません。もちろん、それを追求していくのは必要なことなのですが。なぜなら、人間どうしたって、かこいいもの、美しいものには自然に心が惹かれてしまうし、そういったものに触れることにより、自分の心のどこかで、新たな発見がなされることに繋がるから。それは後ほどじわじわと効いてくるものだと思います。だからそういった刺激に触れることも重要、とそう考えるわけです。

ただ、今は、それらの要素に加えて、その建築が持つ「時間軸」、「想像軸」がより重要になってきていると思います。時間が経過したらその建築はどうなっていくのか、その建築を使う人々はどのように活用していくのか、そういった想像を描き切ること、これらのことを鋭く、創造性豊かに表現すること、これが評価の軸になってきているなと。改めて実感したのは、そういうことです。

そこに展示してあったものの多くは、そういう評価軸で高評価を受けているんだな、と見受けられるものでした。見入ってしまった理由も正にそこにあります。

とても参考になる展示会でした。建築やってる人もやってない人も是非建築学生の作品に目を耳を傾けてみてください。お勧めです。




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