2011/03/30

向こう「三県」両隣

自分は現地に行っておらず、現地で被災した知人の話やニュースなどの報道を通じて知り得る限りの事なんですが、現地の人は本当に「向こう三軒両隣」のお付き合いを極々普通の事として普段からされていて、この災害時も変わらぬお付き合いをして支え合って生きていらっしゃる。

市町村単位の自治体はもちろんのこと、もう少し大くくりに、県レベルでみても、震災を一部受けながらも、そして同時に旅行客の激減などに苦しみながらも、青森県、秋田県、山形県、新潟県、栃木県、茨城県、千葉県の方々は頑張っていらっしゃる。もちろん、被災者の受け入れなど、全国的な動きとなっていますが、身近な県は目を見張る活躍をされています。

「小さな国家」とか「向こう三軒両隣」とか良く聞きますが、これから、もっともっと全国レベルで、まず「向こう「三県」両隣」の繋がりに重きを置いた方が良いと思う。既に政策はなされてると思いますが、何かその繋がりが普段から表面化、可視化できる仕組みがあればなあと思います。

2011/03/29

被災された人々の事を深く思いながら、過度な自粛は避け、健全な日常を送れるよう頑張っていきたいです。

原発の状況が新たな側面に入ってきているかと思います。引き続き注視していきたいです。

そんな中、いわきに残って避難できないで残されている高齢者の自宅を食料や水を配って回っている方もいます。現場担当していた時にお世話になった本職塗装職人の廣瀬さん。毎週末を中心に休みの時に、いわき駅近くの経営しているバー『ASH』にてバーテンダーもされていて、パリダカにも2回も出場経験を持つ、見た目はプロレスラーか?と言った感じで一見は強面だけどすごい面白い、朗らかな人。

「誰かがやらないと、お年寄りの人や、取り残されたペットたちはまいってしまうから」と言って、黙々と水や食料、ペットフードを担いで配って回ってる廣瀬さんに敬意を表し、頭が上がらない思いです。金銭的にも、状況的にも相当危急しているはずなんだけど、「今は何とか一人で出来るから」と出来ることをこつこつとやってらっしゃる。くれぐれもご無事でいて欲しい。廣瀬さん「風評のせいか、未だにいわきに送られる物資が滞っている。」とも。最近はタクシーのこともとりだたされていましたが、できる限り、正確な情報の元、適切に、特に足となれる人は、可能な限り頑張って欲しいと願うばかり。

同じく、いわきに戻って、黙々と自分の仕事をこなしている造園業の巨人園の白土さんも、「木々は待ってくれませんから」とメンテナンスをしていらっしゃる。「確かに不安だけど、できることをコツコツとやるしかないですから」と。
毎日水くみ(配給される水の受け取りなど)が日課になっている家具設計施工の平産業の設計部の鈴木さんも「先週末からようやく職場に復帰できた」とおっしゃっていました。
仙台の工事現場で津波の被害に遭われた現場監督の田村さんもとりあえず無事なのがよかった。被災の3日後にメールが要約繋がって、津波の様子を当時写した写真も送って下さり、ホントに助かって良かったなあ、としみじみ思いました。やむなく犠牲になってしまった方々には、改めてお悔やみ申し上げるばかりです。

できる限り、義援金を中心として自分のできることを地味にですがコツコツと、それをやり続ける努力をし続けたいと思います。被災された人々の事を深く思いながら、過度な自粛は避け、健全な日常を送れるよう頑張っていきたいです。

2011/03/27

引き続き、捜索活動、救助活動をおこなっていかなければなりませんが、より具体的な自治体に、より具体的な支援をしていくことも重要だと思います。

報道されていないところで、悲惨な状況のところは各地にまだまだある様子。みなそれぞれ苦しいと思います。ジャーナリストの方々、マスコミの方々、カメラマンなど報道に関わる方々には、これからもできる限り隅々まで、お知らせして欲しいと願います。

もちろん引き続き、捜索活動、救助活動をおこなっていかなければなりませんが、より具体的な自治体に、より具体的な支援をしていくことも重要だと思います。ボクは、いわき市や仙台市にとてもお世話になったので、やはり気持ちがとても向きます。福島県や、宮城県、岩手県、日赤といった、県や国レベルの大くくりな場所に義援金、寄付金をおこなっていくことも重要かと思いますが、以下に示すように、市区町村レベルでの支援の窓口も開設されていますので、こういった窓口にお金などをお渡しするのも良いことだと思います。

「東北地方太平洋沖地震いわき市義援金」
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/fukushi/sonota/010310.html

いわき市に対する「首都圏での個人の皆様の救援物資の受付」
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/koho/010459.html

「東北地方太平洋沖地震に係る仙台市への寄附金及び義援金の受付窓口の設置について」
http://www.city.sendai.jp/shisei/gien.html

「陸前高田市や大船渡市、南三陸町の被災状況を可視化するサイトを公開」
北海道大学は3月24日、東北関東大震災で津波による甚大な被害を受けた岩手県 陸前高田市、大船渡市、宮城県 南三陸町の被災状況を可視化するWebサイトを公開しています。
http://chiri.let.hokudai.ac.jp/~you/map.html

2011/03/25

瞬間最大風速も大事 継続する力はもっと大事

ここ一ヶ月くらい更新できていなかったブログを書きました。少しずつ書き溜めているんだけど、まずは今回の震災に関して感じていること。HPのトップページからの再掲載。徐々に震災前後の事もいつも通り順次掲載していきたいです。よろしくお願いします。

東日本を襲った大地震から2週間が経ちました。改めまして被災された方々におかれましては心よりお見舞い申し上げ、また犠牲になられた方々へは深くお悔やみ申し上げます。

まだまだ余震と新たな震源の地震が続いていて予断を許さない状況が続いています。犠牲者はこれを書いている時点で1万人を超え、行方不明者と合わせると2万7千人を超え、24万人以上の方々が避難されています。そう、今なお240,000人以上の方々が自分の家で普通の生活を送ることはおろか、自分の家に居ることが出来ないのです。加えて現地の様相を写真、報道を通じて見るにつれ本当に心が痛みます。

最初に述べておきたいこと、それは、なぜ心が痛むのか。いくつか理由はあると思うけど、限りなく真なる理由は、自分自身の心にあり。ボクはそう思っています。

あまりに無知だった自分、あまりに無関心だった自分、いや、関心はあったのだけれど他人事のように接していた自分に腹が立ち、だから自分自身に痛い目を見たのだと思います。普段エコだエコだと唱えてみたり、文章にその思いを綴ってみたりしてきましたが、今になって思い返してみると、それは言っているだけで、自分自身の行動にはさほど移しておらず、実は自分自身が最も口だけの人間になっていたことがよくわかり、そしてこの様な状況になって初めてそれがわかる、こうなってみないとわからなかった、そんな自分の甘さと有言不実行さに猛烈に怒りを覚え、この2週間、猛省の日々です。

確かに、この大地震は比較的自分の住んでいる場所に近い地域で起きたこと、生まれて初めてこんな大きな揺れを体験したこと、自分が1年半前まで勤務していた事務所の仕事でお世話になっていて、今もたまに遊びに行っていて公私に渡り大変お世話になっているいわき市や仙台市が被災したことで、より関心が強まったのは紛れもない事実。でもそれを差し引いたって自分に対する怒りは減るものじゃない。

地震が教えてくれたことの一つはよくよく考えて突き詰めていけば、結局は自分自身の情けない姿だったと、究極的にはそんな単純なことで、それに今頃気付いたこと、それが凄く悔しくて情けない。そしてまだ2週間しか経っていないのに、この節約した生活に、まったく不満無くストレスも感じていない、と言えば嘘になり、僅かにではありますがストレスを感じているのも正直なところ認めざるを得ないところで、そこでまた被災された方々と自分とを比較し、こんなにも自分は弱いのか、どれだけ無駄に、無駄をしながら生きてきたのか、と猛烈に自分を叱責する毎日です。たまに付けるガス暖房に涙が出てきます。

でもその反面、そんな自分でももっともっと真剣に変わっていけば、そしてこんな自分の無能な無力もこれが少しずつでも変わってそれが溜まっていけば、それが少しは微力に変わり、周りの皆と力を合わせ、その中で自分にも出来ることが必ずあるはずだと信じていこうと思っています。

ボクは最も大切なことは、この気持ちをこの先何年も何十年も持ち続けて、そして手を差し伸べ続けることだと考えています。そんな簡単なことではないし、なかなか出来ないことでまた口だけ人間って言われそうだけど、でもやっぱりそう思うし、やっていきたい。あり得ない程の大きな災害に見舞われたとき、人間は誰もが深く悲しんだり、激しく涙したり、他人に普段持ったこともない感情を抱いたりします。人間は、一喜一憂という言葉に代表されるような、そんな瞬間最大風速的な感情、を生み出せる生き物だと思います。もちろんそれも大切で重要なことですが、もっと重要なことはそれを維持し発展させていくことだと思っています。継続こそが、力なり、です。ボクとしてはこれから長期的に、公私に渡り大変お世話になったいわき市と仙台市を中心に見守らせていただき、応援させていただきたいと思っています。長きに渡り応援していくために、自分たち一人一人が、決して風評だけに惑わされること無く、自分で調べる、真実を突き止める気概を持ち、強くなっていこう。

、、、サウイフモノニ ワタシハナリタイ