5月にエネシフの勉強会でお会いした東北大学の小池先生とその後メールのやりとりを一回し、先日もメールを差し上げ質問などさせていただいたところ、すぐにお返事を頂戴しました。放射性物質の線量のデータなどは、食品類や地表面は良くテレビやインターネットで見たり目にしたりするのですが、建築材料や家具の材料で使用する木材についてのホントのところはどうなんだろう?というのが、3月からずっと疑問で調べているところです。自分はまだ有力な手掛かりをつかめていないのですが、以前の小池先生からのメールで農水省に問い合わせてみては、というアドバイスもあり、また、今日ネットのニュースで、原木の出荷を自粛するよう福島県に要請した林野庁の記事を見つけたので、今度農水省と、林野庁に行って直接聞いてみようと思います。
ここ6年くらいお付き合いさせていただいている福島県いわき市の樹木の売買業者さんや、家具製作業者さんも大変困っていらっしゃいました。小池先生も、この業者の方々も、おそらくは皮を剥いてしまえば問題ないのでは、との推測をされていましたが、同時に、今後何年後に再度測り、そこから、どれくらいの比率で吸収していったのかを計算する必要もあると思うとのことでした。
先日の秋田杉を使ったリフォームでそうだったように、何か設計のポイントで、ちょっとでも木材を使って、建材としてでも、家具としてでも生かせていけたらなあと思っているのですが。なかなか見えない的に、どの方も苦戦中で、まだまだまだまだ闘いは続きます。
以下中国新聞の記事の抜粋です。
悩むシイタケ生産者 原発事故で原木不足に
東京電力福島第1原発事故の影響で、シイタケ栽培に必要な原木が不足し、各地の生産者を悩ませている。放射性物質による汚染の懸念で、良質で知られる福島県産の原木の出荷が自粛されているためで、農家からは「来年の栽培に向けて必要な本数が手に入らない」との声も上がっている。
林野庁によると、シイタケの原木で都道府県境を越えて流通したのは、2009年は全国で5万1603立方メートルあった。このうち、福島県産は約2万8千立方メートルと50%超を占め、北海道から四国まで幅広く流通している。特に茨城は県内で使った原木の38%に当たる8846立方メートル、千葉は47%に当たる4359立方メートルがそれぞれ福島産だった。
しかし林野庁は8月、放射性物質が付着している可能性があるとして原木の出荷自粛を要請した。今月6日には原木の放射性セシウムの暫定基準値を1キログラム当たり150ベクレルに設定し、基準を下回れば出荷できるとしたが、福島県の担当者は「相当厳しい基準で、県内の原木を産出する地域の多くでこの秋から冬にかけて出荷できないかもしれない」と話す。
原木によるシイタケの栽培開始は2月以降。生産者は前年の9月ごろまでに林業者に原木を発注、必要量を伐採してもらうが、福島県以外の業者への発注が急に増えても林道整備などに時間がかかるため、すぐに対応するのは難しいという。
茨城県原木しいたけ組合の飯泉孝司いいずみ・たかし会長は「来年は原木が足りずに栽培を始められない人も多いのではないか。国は安全な木が入手できるようバックアップしてほしい」と訴えている。
(2011.1.15中国新聞ネット記事)
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