2014/06/28

岐阜 赤河(あこう)の翠豊さんを訪ねて

京都に行く道すがら、岐阜の赤河に寄ってみました。
たまにどうしても行きたくなる素敵な場所です。
翠豊さんは、木造大断面の加工をする会社、語弊を恐れずに平たくいえば、マニアックな木造のために木をつないだり、それを切ったりする加工をする会社です。
ホームページは以下です。
http://www.suihoo.co.jp/
木の市場、森、山、そして工場、と今回も多くのことをお話いただき、大変勉強になりました。今は全て書ききれないので、またおいおい書きたいと思います。

2014/06/25

サッカーワールドカップ

全力でぶつかり、その結果なのだから悔いが残ろうがそれは仕方ないです。それが結果なのだから。

選手のみんなが一番わかっていたんじゃないかなと思います。世界に通用するかどうか。だからこそしつこくしつこく何度も自分たちを奮い立たせ廻りも一緒に奮い立つような言動が非常に多かったのではないかなと思います。とても良いことですその事自体。でもやっぱりもっと重要なこと、いつ何時でも何が足りないのかを冷静に見つめてそれを理解すること納得すること。奇跡を信じるのは自由勝手だけど、奇跡って言ってる時点で叶わないって認めてると言われても仕方ないです。南米のチームは奇跡を起こして日本に勝つ、などと言わないのですから当たり前ですが。

いつから日本は規律や規制をお行儀よく守っていればなにもかもうまくいくと思うようになってしまったのでしょうか。もちろん守らなければならないことや場面も多々あるのですがちょっとずれているような気がします。自由にやろうとしても自分たちが意見をなかなか言わない言えない。サッカーのことではないですね、もはや。広義にものを括って話すのもまた危ういのですが、日本全体を覆っているようなきがしています、そんな空気が。サッカー日本代表だけの問題じゃないと思います。そう思っている人多いのではないでしょうか?

出る杭を打ち、人の意見を潰そうとして、自分の言うことを人の発言にかぶせるように言葉を発し、1回だけのことですぐにそのレッテルを貼ろうとする人達。それじゃあ意見を言うにも萎縮してしまうのも無理ないです。でもそれにもめげずに意見を言う力ももっともっと欲しい。いろんな意見があるのだとお互い認め合うこと。相手の言うことが自分の意見と食い違ってもすぐにキレるのではなく、相手は何を感じ何を言っているのかを理解しようとする気持ちを持つこと。サッカー以前の問題ですもはや。日本人は僕ももちろんですが、世界を知らない人が多すぎて、海外経験も乏しすぎると思います。大陸と島国の問題、そんなこともありますが、どこに行っても通用するのは相手のことを理解しようとする姿勢なんじゃないかと思うのです。世界は自分1人で生きているわけではないのです。

それが分かって、自分以外の全てに理解の幅が広がった時、今よりももっと自由闊達に元気ハツラツに活き活きとフィールドを自由に縦横無尽に駆け巡る日本代表の姿、そして幻想だけにとらわれずに時には応援、時には批判、お互いを理解した上での激しい意見交換がしっかりとできるようになっている日本全体がそこにあるのではないでしょうか。

日本代表選手のみなさん、ホントにお疲れ様でした。とても悔しいです。世界との差はものすごいあると思います。それは選手がみな既に肌で感じもうわかっていたのではないかと思います。最後まで諦めずに全力でぶつかってくれた日本選手を誇りに思います。にわかファンだって言われたってハイそうですと堂々と言ってこれからも応援し続けたいと思います。

2014/06/19

W杯の期間は開放されているそうです。ブラジル大使館、サッカー紙のパビリオン。

今年のプリツカー賞を受賞した坂さん設計による紙のサッカーパビリオンが、青山のブラジル大使館にできていて開放されているそうです。

残念ながら僕は参加できなかったのですが、先週オープニングパーティーがあり大盛況だった模様です。

坂さんは更に、ブラジル各地で、保管されている多くの違法伐採された木材を活用してビジターセンターをブラジル政府と共に計画中だとか。その建築も見てみたいですね。どのように、それら木材が生まれ変わるのか、とてもワクワクします。

以下はケンプラッツの記事です。

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20140617/667189/?P=1

2014/06/17

春日部 「イルカンパネッロ」追加工事続行

先日、オーナーシェフから追加工事のお話をしたことを受け早速大工さんの中山さんが諸々とりかかって下さっていました。

9mmのラーチ合板を4-5mmまで薄く割いて下さり、アーチ状に取り付けたり。ああ、ラーチ合板を手作業でここまで薄く出来んだと僕としては新鮮な気付き。

そして何と言っても、鏡が4面ついたこと。これは大きいです。空間が一気に広がりました。ちょっとした視覚的効果なのですが、特に目で見て楽しむ空間に彩りを更に与える方法としては常套手段かも知れませんが、とても重要なことといつも思っています。

ここを訪れる人々が空間を楽しみつつ、お料理も楽しんでいただければとても嬉しいです。
後は大工さん作のテーブル2種が搬入されればいよいよ最終形となります。




2014/06/16

坂さんプリツカー賞授賞式の模様が配信されています。

アムステルダムでのプリツカー賞の授賞式の模様が配信されていますね。
坂さん登壇は49分30秒後辺りから。
おめでとうございます。

(以下のURLをクリックすると見られるようです。動画を直接クリックしても見られないようです。)

http://new.livestream.com/accounts/8718615/events/3063537

2014/06/13

春日部 「イル・カンパネッロ」おおよそ完成

ランチを兼ねて春日部のイル・カンパネッロにお邪魔しました。一部分鏡の取り付けがまだだったり、入り口の三方枠を今から取り付けようかとか、などなど、細かい話をオーナーシェフの鈴木さんとお話をしました。

完成が見えてくると、色々と思うところをお話いただけるので、こちらとしても大変参考になりますし、また勉強になります。

ここんとここうしたいんだよね、と今からでもお伝えいただくというのは本当にありがたいことです。

今日もできたばかりの空間でお食事をされたお客さんがいらっしゃったそうで、お褒めの言葉をいただいたそうです。オーナーシェフからも大工さんの中山さんや僕に良かったとお話いただいて本当に良かったと思っています。
途中何度も少しの時間でも良いからお話する時間を積極的に取ること、これを続けていけた結果は空間に対する愛着が出てくることで、その空間の価値だったり、良さが増していくのだと思います。
来週もまた春日部に通います。



2014/06/12

狛江の住宅 工事続行進展

狛江の住宅、室内の細かい部分の残工事、是正工事、そして未着手の外構工事の打ち合わせに青木工務店の監督さんがいらっしゃって、話し合いをおこないました。
ステンドグラスを入れる部分があるのですが、枠が最初にありきなので、後からできてくるステンドグラスが嵌るかどうか非常に細かい入念なチェックが必要です。 こうやって、ちょっとずつですが、関係各者と話し合いを重ねて、夢見る完成形に向けて一歩ずつ進めていきます。


2014/06/11

春日部 「イル・カンパネッロ」漆喰に挑戦

壁の1面は木の横貼りですが、残り3面は漆喰塗装です。仕上げ方はアイカのジョリパットで言うところの「水仙」。職人さんから初めて聞きましたが、この水仙は専用のローラーを横に滑らすのだとか。
さっそく、漆喰塗りに挑戦。実は初でした。誰でも簡単に、なんて謳い文句があるけど、なかなかどうして、すごい難しかったです。ちょっとやそっとではこちらが思っているようにはなかなか動いてくれない。そりゃそうですよね、そのために左官職人さん1人前になるために20年は修行するんですから。。
さて完成間近もう少しです。



2014/06/10

春日部 「イル・カンパネッロ」塗装続きと植栽搬入

いよいよ最終仕上げ調整段階です。
お施主さんのオーナーシェフさんにプレゼントする植栽を全て運び込みました。
壁の植栽ポットはまだですが、先に壁の塗装の続きをおこないました。
現場は相当暑く、養生をしている関係もあって蒸し風呂状態です。。。笑。
職人さん達ホントありがとうございます!



2014/06/09

春日部 「イル・カンパネッロ」設計、および工事を通じて。

現場では、出来る限り多くの人を巻き込みながら時に共に作業することはとても重要なことと考えています。その空間の使い手である施主、作り手、設計者、それぞれが意見を出し合って作業を進めることができるようにすること、その前提としてその意見を出しやすい環境を出来る限り作ること、これがこれからの建築家や設計者がもっともっと今まで以上に積極的にしなければならないことの一つなのではないかな、と考えています。

もちろんつくり上げる空間の規模にもよりますが、どんな規模でも様々な人を巻き込むそのやり方はあると思うのです。特に大規模な案件の時には面倒臭さや煩わしさが伴う場合もあるかもしれません。でもよく考えたら、建物できて使うの人は当たり前ですが施主であり、店舗であればその従業員の人たちです。

賛成意見、反対意見が出れば出るほど、その人達にもその空間に対して責任感と同時に愛着が出てきます。

そうやって、ひとつひとつの積み重ねによって空間が出来がっていくと思うのです。

2014/06/08

春日部 イタリアンレストラン 壁、天井塗装工事に参戦。

春日部イタリアンレストラン「イルカンパネッロ」個室改装の天井が貼り終わり、いよいよ表面に見える部分の加工、塗装など、仕上げ工事に差し掛かってきました。

昨日は夕方に大工さんの中山さんの加工場に塗装部隊が集まり壁材の塗装、及び、現場に行き貼られた天井の板材の塗装をおこないました。
僕も今回作業に加わることになっているので、バッチリ塗装できる格好で参戦。

大工さんの作業場所にも1人応援が来て、更に現場では、研修生の共立女子大4年生が来てくれて夜間作業でしたが皆で楽しみながらできました。

中山工務店の加工場には、先日一緒に見た丸太梁があったり、その他加工の後が見られたり、
とても興味深かったです。
こういうのを見ると、「やっぱ大工さんて良いなあ。」と純粋に思ってしまいます。見ているだけでとてもワクワクします。



現場では、天井と天井に近い壁はオリーブブラックというちょっと黒っぽい色で引き締め、その下はお客さんの手が届く範囲なので、オーナーシェフの鈴木さんの親しみやすい性格を表す意味も込め、左官系および板材の仕上げとして、木の優しい触り心地でかつその質感を表すようにしました。

空間にペンダントライトが吊り下げられ、空間が明るく照らされた時が楽しみです。




2014/06/06

春日部 イルカンパネッロ 天井板貼り完了

春日部のイルカンパネッロで、天井の仕上げの板が全て貼られ、大工さんは次の壁の造作に取り掛かっています。天井はオリーブブラック色に塗り、黒っぽくして天井をぐっと引き締めてその他の造作を際立たせる予定です。



2014/06/05

春日部 改装 天井貼り進行中

春日部のイタリアンレストラン「イルカンパネッロ」の個室改装工事が進んでいます。
最後の最後で天井を取り払い吹き抜かせたので、大工さんには手間暇かけさせてしまったのですが、結果的には良かったなと。
明日には天井の仕上げの板が全て貼られる予定です。



2014/06/02

出版記念トークイベントに参加してきました。

いろは出版が新しい本を出版し、その出版記念トークイベントがあり、坂事務所の元同僚で当時秘書だった屋比久さんからお誘いを受け、参加してきました。
「あたらしい働く理由をみつけよう」という本で、主に山崎亮さんと、いろは出版代表で詩人のきむさんのトークセッション。

髪が伸びている山崎さんは初めてだったので新鮮でしたが、それはさておき、僕としてはきむさんのお話がとても印象的。

たった一人で初めて、今や90名の社員を抱えるいろは出版の代表。そこにはやはり想像を超えた困難が見え隠れし。。なかなか奥深いお話でした。

今回、おおよその考え方が同じ方向を向いた人たちが集まったイベントだったから良いとするのかと思いますが、やはり、「仕事」をどう捉えるか、というのはアンケートを実施する際に、あるいは、それをトークで使う時に、一つ一つ改めておく必要があったのではないかなと個人的には思いました。

いやはやそれにしても相変わらず軽快なトークでした。