2011/04/17

広くは無い敷地に、レベル差を設けた床が重なり、それぞれの部屋にいながらも別の部屋の気配、人の動きを感じ取れるような、そんな全体の空間

決して広くは無い敷地に、レベル差を設けた床が重なり、それぞれの部屋にいながらも別の部屋の気配、人の動きを感じ取れるような、そんな全体の空間になっていました。お施主さんのご要望が多かったかと思うが、地下にお風呂やトイレがあるため、ポンプアップせねばならないであろう点、玄関入ってすぐにリビングダイニングを設定しなければならない点、その他細かい納まりなどいろいろありました。冷蔵庫は無事階段のささらの足下と干渉せずに納まってくれるんだろうかちょっと心配。3.7mの天井高のリビングの天井に付いたカーテンレールにお施主さんは無事自分の好みのカーテンを取り付けることはできるのであろうかちょっと心配。繊細な手摺の隙間から生まれたばかりの赤ちゃんが落っこちたりしないだろうかちょっと心配、と心配事もあるのですが、外観などはバルコニーに該当する部分も他の開口部と同等の扱われ方をしていてすっきりとした印象で好感が持てる。



話を一瞬元に戻って、もしお施主さんおうちで仕事するのだったら、玄関入ってリビングダイニングも良いと言えば良いのかも知れないのですが、狭いスペースを有効利用しているので仕方無いとは言え玄関入ってすぐにリビングダイニングキッチンというのは少々日常生活を考えると動線そして目線的に辛い物が感じられる。藤村さんも散々悩んだ末の決断だったのでは。これだけ中の動線や空間の繋がりを考えている住宅なので、次回は外部と内部の繋がりが練られた作品を見てみたい。

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