2011/11/12

studio-L 山崎さんの講演を倉吉で聴くことができました。

何度となく来ている母方の実家が近くにある倉吉でstudio-L山崎さんの講演を聴くことが叶ったのは自分としてはとても意味あるものでした。

会の冒頭、主催の日本海新聞の方の紹介があり、今年度には、鳥取県の人口は60万人を切り、588000人になる見通しで、その中でも、中部の倉吉は人工減少率が著しいらしく、50000人を切り、48000人になる見通しらしいとのことでした。

嘆くことではなく、むしろ最先端をいっている、と思い、その最先端の場所で世界に向けてその人口減少の問題を解決していくような発信をおこなっていくチャンスである、と山崎さんは言います。
まさにおっしゃる通りで、その場にいるその人にとっての幸せってなんだろう?心の奥底から笑いあえる場面てどんなだろう?と考えたとき、人口が少なくなっていく事実は事実として受け止め、その場にいる人達が幸せに暮らしていける、人口が少ないなりに楽しく暮らしていける仕掛けをどんどんこの最先端をいっているこの場所で考えていければ良いと思うのです。

更に山崎さんは、上手な町のたたみ方、を提唱していらっしゃいました。その昔、人口が5年後には2倍になると分かっていた頃は、農地を宅地に変え、人が集まってきたところは、商売をするべく宅地を商業地に変えて町を拡大させてきた、今度はその逆で、人が集まらなくなってきたところは宅地に変え、宅地も必要なくなってきたところは、農地に変え、自然に戻してあげれば良いのではないかと。これもまた的を得ていて理に叶っていると思いました。

このことを言った瞬間、会場は若干引き気味の空気が流れたことは、ボクは前から2番目に座っていたので、背中越しに感じたのですが、でもだからこそ、それって皆さんが実は思っていることなんじゃないかなあ、とも思いました。ボクはどっちか、と言うとよそ者に分類されてしまうと思うのでなにか言ってもよそ者なのに、と言われてしまいがちですが、思っているからこそ発言するのですと自分では思っています。

日本全国このような事態に陥っているところは数多くあります。町の上手なたたみ方というか、展開の仕方と言った方が良いと思いますが、その展開の仕方に、建築やデザインに関わってきた者として、それこそ上手に関わることができないかと思うわけであります。そこに新しい建築家、が生まれるきっかけや希望があると思うのです。

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