土曜日に久々に谷内田章夫ワークショップの内覧会にお邪魔しました。外観はコンクリートの精度の良さが遠目にもはっきりと分かるほどで、逆に手スリ壁のくもりガラスと、手スリの金属とが相まって表面的につるっとした感じが強いように思えるほど。外部にグリッドを切って、建物本体はガルスパンの金属板で覆ういつものパターン、更にますますそのパターンに磨きが掛かっています。
内部も工業既製品なんじゃなかろうか?と見まがう程のシナ合板の塗装の綺麗さ。見る人見る人みんな言ってました。シナ合板を一度脱色してなおかつ白を入れ拭き取ったとか、工場で塗ったとか。収納スペースも高さ1.4m以下のスペースまで含めると、とても充実していて、何より、レベル差が生きてとても空間に弾力がある感じ。工事費との兼ね合いもあるのでしょうが、使える空間は使うという師の方針が毎回良く伝わって来ます。誰のための、何のための建築なのか、建物なのか、何と言ってもそこなんですよね、やっぱり。
そして北側のこの景色。初台と代々木八幡のちょうど中間くらいに位置しているロケーション。西新宿の超高層が目の前に。屋上からの眺めも最高です。でも屋上は普段は普通には入れないのかな?
そう、ほとんどの部屋は北側採光。でも、めいっぱいの大きい開口部を取っていれば、北側といえども明るく問題なし。ガラスもしっかりと複層ガラスにしており、結露の心配もとりあえず無さそう。敷地南側にはすぐ近くに、コンクリート打放しの集合住宅が迫っているため、無理に全戸南面採光にしなくて正解だと思う。ホントに何から何まで、らしい、建物でした。
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