2014/08/13

出雲を行く。大社文化プレイスと古代出雲歴史博物館と出雲大社

一畑電鉄でJR出雲市駅から出雲大社前駅まで行き、まずは伊東豊雄さん設計の大社プレイス(1999年竣工)に直行しました。ぐりんぐりん(2005年福岡)に繋がる原型かとも思えます。内部空間もとても開放的で気持ちいいです。図書館も明るく楽しく使っている子どもたちの姿がありました。

せっかくの屋根が地面から派生してできているという考え方、これをもう少しだけ発展させてもっと屋上庭園として使えるようにするとか、出雲大社からの連続性を考えたものになっていればもっともっと良かったなと個人的には思いました。予算的な制約とか、静かな環境とか、色々とあったのだとは思いますが。

そしてかねてより行きたかった槇文彦さん設計の古代出雲歴史博物館(2007年竣工)へ。敷地に入ってから、建物エントランスに至るまでのランドスケープがさすが槇さん、ピシッピシッってしてる。一直線のアプローチはすぐ隣にある出雲大社の参道をイメージさせられます。建物入って、正面に池?、沼地?がガラス越しに見えます。子どもたちの実習に利用されているとか。ガラス越しには休憩場所として椅子がしつらえてあるのですが、なんとも微妙な空気が流れているのですが、少なくとも休む人にとってはエントランスからの人の視線は感じることなく休めるので良いのでは?エントランス部分は横に細長い建物です。空中には横に伸びるブリッジが2本掛かっています。2階レベルと3階レベルに。なんとはなしに、葛西の谷口さん設計の展望レストハウスを連想してしまいました。
内部でおこなわれていた展示、なんといっても古代出雲大社の模型があり、かなりの迫力です。古代の人は、本当にこれを登って神様に挨拶をしていたのでしょうか?登るだけで1時間くらい掛かりそうですが。。。

そして出雲大社に。約20年ぶりに訪れました。これで3度目かと思います。過去2度は確か両方とも倉吉の祖父に連れられてだったかと思います。菊竹さんの設計の宝物館もあります。今回この出雲大社の敷地では純粋に出雲大社にお参りに。
出雲大社でのお参り、他の神社とは違います。やはり本家本元縁結びの神だからでしょうか?2礼2拍手1礼ではなく、2礼4拍手1礼なのです。(更に細かく言えば、1礼、お祈り、2礼、4拍手、1礼だそうです。)しかも拍手の際には手のひらを少しずらします。不幸せにならないようにとのこと。
一畑電車の中で女性の車掌さんが観光案内もしてくれるのですが、その際にそんな説明もされていました。一畑電鉄、かなり面白い特徴のある電車です。一度は乗って見る価値あり。

島根県立浜山体育館(馬庭建築設計事務所、島根県営繕課設計)、出雲ドーム(斎藤公男さん、鹿島デザイン設計)を見て、JR出雲駅へ。出雲ドームこれも約10年振りでした。谷内田事務所を退所した直後に倉吉の田舎に帰省するその前に当時広島にある近畿大学に在学中だったとてもスマートな中川くんに連れて行ってもらって以来です。出雲駅南口のビッグハート。シーラカンス小嶋さんと小泉さんの設計。多少建物はそれはちょっと古くなったかなあと思いますが、それでも変わらず市民に使われています。隆起したランドスケープも今見ても飽きっぽさがありませんでした。駅から見たその姿をメインに考えたのでしょうが、道路側(駅よりも更に南側)からの見え方、こちらに開かれた施設になっていても、使われ方がちょっと違ったかもしれません。

それにしても出雲ドーム。今後更に木造が盛り上がっていく中で、これはきっとひとつの指標になりますね絶対。ドーム本体だけでなく、周りに付帯する空間の木の使われ方も住宅にも十分応用が可能だと思います。これだけ木を使う建物の設計にいつかは携わってみたいものです。

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