2010/11/20

建築家 山縣洋さん UN内覧会

坂事務所時代の先輩の入江さんに誘われて、建築家山縣洋さんのプロジェクトUNの内覧会にお邪魔した。あざみ野の閑静な住宅街に建つ一際目立つ宇宙船?のような外観。宇宙船はもちろん見たこと無いけど、なにか異質なもの、と言う感覚に一瞬取り付かれるのは否めない。でも、内部空間に入るとなかなか居心地が良かったです。細部に渡り、思考が重ねられた跡が見られ、お施主さんのご理解もあったものと思われますが、チャレンジングでもあり、でも快適に過ごせそうにもなっていました。玄関の通気の為の工夫や、機械室をきちんと確保して設備機器のメンテナンス性にまで配慮してあったり、内壁の左官仕上げと天窓が相まっている部分などは、外部と内部の感覚が逆転してしまいそうな不思議な感覚にとらわれ、非常に手慣れた設計になっていると思いました。しかし、このボリュームの形態決定までのプロセスはかなり困難な道筋ではなかったろうかと思わずにはいられない。周囲の建物が近接しているので、コートヤードとして、外壁によって周囲の視線をカットしてある部分は良いのですが、メインの部分がカット仕切れていなく、外壁の造り方をもう少し、伸ばすなり工夫があっても良かったかなと思いました。とても刺激を受けた内覧会でした。

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