インターネットの47ニュースに、戦後中国に留まり活動を続けてきた山崎宏氏が老衰のため、1日午後に102歳で亡くなったとの記事がありました。以前ボクは一度テレビで拝見し、その時衝撃を覚えたのを良く覚えています。尊敬する人物の1人です。日本人として、ということをものすごく強く思っていた人なのでは無いでしょうか。戦争という自分の意志とは関係ないところで起きてしまった惨劇に自分も加担せざるを得なく、やがて敗北した後、どうこれから日本は責任を取っていかなければならないのか、真剣に考えた挙げ句の行動だったのでしょう。問題は、要は、究極的には国以前に個人1人1人なのです。国がそう簡単には意見を一つにまとめることができず、曖昧な態度しかとることが出来ないのであれば、自分はどう考えるのか、個人的にはどう考えるのか、自分が責任を取るのであれば何が出来るのかを考え尽くしたのでしょう。建築家でも自分に活力を、元気を与えてくれたのは中国のおかげと、だから建築活動で中国に恩返しをしたいと、頑張ってらっしゃる方が何人もいらっしゃいます。ホントすごいなと思います。自分も勇気が出てきます。以下はニュース抜粋です。ご冥福をお祈り致します。
中国に残留した医師山崎氏が死去 従軍後「贖罪」と心情
【上海共同】日中戦争で従軍した後、中国山東省済南市にとどまり、約60年にわたり医師として中国人の治療を続けてきた山崎宏氏=岡山県真庭市出身=が1日午後、老衰のため同市内で死去した。102歳。同市政府が3日明らかにした。
山崎氏は1937年に渡航し、44年済南市で現地応召して従軍獣医師になった。敗戦後、中国に残ることを決め、中国人女性と結婚。中国で医師の資格を取り、地域医療への貢献を続けた。2009年11月に日本の総理大臣表彰(高齢者表彰)、今年8月には外務大臣表彰をそれぞれ受けた。
総理大臣表彰を受けた際に「ずっと贖罪の気持ちを持ち続けてきました」と心情を語った。100歳を超えても、市内の共同住宅の一室にある診療所で小児科医として勤務していた。
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