2014/12/24

大森東のリノベーション 現場今年の納め

工事も終わりがうまく見えかけてきました。

引き戸の建具も上手に取り付けられ、ユニットバスが現場に据え付けられていました。
こちらから提案する家具もお施主さんにに提出し、なんとか年越しができそうです。

今日はお施主さんのチェックも入り、まずまずということでホッとしています。
年越ししてから、後は20日間くらいしかないですが、完成に向けて走っていきたいです。


2014/12/23

『ガイアの夜明け』ユニクロ吉祥寺店の取り組み

12/23火曜日祝日の夜10時、テレビ東京で放映された『ガイアの夜明け』の後半の特集、吉祥寺ユニクロ店の取り組みにおいて若桑店長の密着取材の様子の中で、吉祥寺活性化協議会の場面、若桑店長の隣に座っていた僕が少し写ってしまっていました。


確かに、赤い椅子プロジェクトとして毎回参加している、吉祥寺活性化協議会のあの回も取材ビデオカメラは回っていましたが、何日も何日も密着して取材していると聞いていましたし、さすがにあの場面は使われなくカットされるだろうと思っていたので、まさか5秒前後も出てるとは思いませんでした。別の場面では、カヤシマさんの前に常設していただいている赤い椅子2脚も写っていました。


なんならもう少し顔を右に向けてカメラ目線しておけばよかった、と思うものの、もしカメラ目線だったらカットされてたんだろうなと思います。とても緊張して会議に臨んでいたのを今でもよく覚えています。全然自分の特集でも何でもないのですが。


写真は自宅のテレビ画面を記念撮影したものです。左がユニクロ吉祥寺店長の若桑さん。若桑店長の秘書書記役とか、付き人のようです、笑。


真面目な話、若桑さんは、もちろん一概にはそして大括りに簡単には言えないものの、人柄がものすごいよく、気さくな方で、吉祥寺のまちに自分自身が、そしてユニクロが、溶けこんでいくことに対してものすごい努力をしています。僕が言うのもなんなんですが。
いくつかの会議や会合でご一緒することがあるのですが、自分の足を使い、口を使い、その態度で吉祥寺のまちなかに飛び込んでいくその意気込みが伝わってきます。それが吉祥寺で古くから商売を営んでいる方々からも受け入れられつつある理由なんだろうなと思います。


ただ、番組の編集上、市場原理も働くし、編集者の意向が強くなってしまうのはしかたのないことかも知れませんが、ユニクロが歩み寄った部分も有るかもしれませんが、実際はユニクロを吉祥寺のまちなかに強く引っ張ってきたのは、吉祥寺のまちの人であり、放送中にコメントしてたカヤシマの佐藤さんに他なりません。あのコメントも、「徹底抗戦」という単語で次のシーンに行ってしまっていたので、ちょっとニュアンスが違うものになってしまっているのが残念でした。


後は、吉祥寺のまちなかで商売を営んでいる人たちのコメントも、ユニクロによる経済波及効果ばかりを述べていたようにも見受けられてしまったのですが、経済の動きとはほんの少しでも遠いところからつながりを意識したコメントが聞ければなおよかったのかなと思います。これはヨソモノの僕だからこその意見かも知れませんが、吉祥寺はそういう部分が強く残っているまちだと思っているからです。実際そうですし。だからこそ、吉祥寺はまだまだ伸び代がたくさん残されている、可能性に満ちた場所だと思います。

赤い椅子プロジェクトも、そして僕自身も、もう少し粘り強く頑張ろうと何だか励みになりました。



2014/12/22

文化庁 国立近現代建築資料館「菊竹清訓展」 中央工学校 課外授業

「建築のこころ アーカイブにみる菊竹清訓展」を中央工学校建築設計科の受け持ちクラスの有志の学生さんたちと課外授業のような形で、文化庁 国立近現代建築資料館にて、その展示を見ました。
その生の原図と、模型の数々に圧倒されます。
http://nama.bunka.go.jp/kikak/kikak/1410/

僕自身は、やはり菊竹さんのその生き様が好きです。情熱あふれる語り口、建築への想い、建築をいかに社会と結びつけるか、社会と人間の結びつきのその延長線で建築が生まれる、建築は人間のために、社会のために、という思想を持って建築に立ち向かっていった、その姿勢が好きです。

様々な建築プロジェクトの展示もありましたが、僕自身としては、あの展示空間で一番学べるものは、ビデオ放映だと思っています。実際の肉声、動画なので当たり前ですが、その姿から発せられる生の建築に架ける想いを聞けること、これが一番心に残ります。そして、菊竹さんが自身の建築を語るのも良いのですが、当時のスタッフの方々が思い思いに菊竹さんのことを語る、というのがとても良かったです。その中でも、遠藤さんの言葉はとても印象的です。「建築のあるべき姿を追い求め、最近の風潮に対して怒っている」そんなことが語られていたかと思います。

もう一回行ってみたい、そんな展示会でした。


2014/12/21

狛江の住宅 来客

狛江の住宅に、小学校来の友人である佐藤氏と鈴木氏が来ました。いつものように母がお茶を振
る舞う場面があり、各人楽しんでいただけたようで何よりでした。

住宅でもそうですし、住宅以外の建築でも建築だけでなく、中でおこなわれるであろうアクティビティをある程度想定し、その場面を想像しながら、その空間を設計すること、これは人と人とのコミュニケーションを円滑にし、更に発展させるために、その思考はとても重要な要素だと思います。
空間を用意しました、あとは使って下さい、ではダメなんです。できれば実際に使う人と練り上げていくことがとても重要です。住宅以外の建築や、場などで積極的に関わっていかなければならない重要な項目です。

内覧してもらった後は、皆で新宿に移動して、韓国焼肉で楽しい時間を過ごすことができました。また次いらしていただく方々のために、綺麗に保っておかなければいけません。

2014/12/12

大森東のリノベーション 現場進行中 天井に黒いもの出現

大森東のリノベーションの現場、着々と進行していまして、遂に。。。天井に黒い物体がつき始めました。

この黒いものの正体は、ガラスクロスで巻いたグラスウールです。
解体して、フルスケルトンにした時に、これしか無い!と思いついたものです。
断熱と吸音を兼ねて、なおかつ意匠性に優れた代物です。
築45年の建物、屋上の断熱性能も確たるものではなかったため、居住性を高めるため、思い切ってこれを採用してみました。

明日には、浴室が据え付けられ、その他の室内ボードも付けられるとのこと。

出入りしている他の職人さんも、結構面白がりながら作ってくださっているとのことで、皆でやっている感がある現場は楽しいですし、結果良い物につながっていくものだと思います。


2014/12/03

吉祥寺グランキオスク

吉祥寺グランキオスクに行って、ハンガリー風シチューをお昼に食べました。これ、結構気に入って、ここに来た時に頼む率は高いです。
カレーともシチューとも違う。スープカレーとも違う。程よい食べ心地なんです。
ついつい、他のもの今日は頼もう、と思っていても結局これを頼んでしまうのです。


食べながら、その途中で、隣の席で打ち合わせをしていらっしゃった手塚社長がこちらに気づいてくださいました。
打ち合わせ終了後、少しの時間でしたがお話してくださいまして、お話したのは、ハモニカミタカの1周年パーティー以来でしたから2ヶ月振りでした。
相変わらずの熱意で、いろんな企画を考えていらっしゃる。セントラルパーク構想とか、着々と計画を進めていらっしゃるのでしょうか。実現されるその形はどんな形になるのか、今から楽しみです。

ふと、ネットで、ハモニカのこともう一度検索してみて、面白い記事を見つけました。
以下、そのリンクです。

よく読むと、去年、一昨年、開催された吉祥寺コミュニティデザイン大賞で、どんなことに吉祥寺が危機感を抱いて、どうあるべきか議論された時、手塚さんがおっしゃっていたこと、この記事が出た昔から変わらないんだな、首尾一貫しているその様子が改めて伺えます。
「客」という言葉一言でくくると、伝わらない部分も多いかと思いますが、それでも、その内容を良く読み込むと、理解はできます。どこのまちとも同じになっちゃったら、そのまちはおしまい、僕も、確かにそう思います。それは本当にそう思います。お客さんはとにかく大事ですが、それでも観光地でもないこのまちが、みんな持ってる同じ雑誌片手に多くの人に、どこのまちでもあるものを見たいがために集まってくる、そうなったらつまらなくなってしまうし、ただ人が多いまちになってしまい、結果お客さんの脚は遠のく一方になってしまうと思います。

大型店舗の批判ばかりが昨今目立つような気もします。このまちのひとたちと会話すると、たびたびこの手の話をする人に出くわします。僕も最初、この吉祥寺というまちに大型店舗は不要、と思っていましたが、商店街の打ち合わせや会合などに出るようになり、よくよく状況を観察してみると、なかなかどうして大型店舗らしからぬ動き、まちにとにかく溶け込む努力が垣間見られます。

一方、小店舗みんなが大型店舗を批判しているかといえばそうではないこともよくわかってきました。良い意味でライバル視して、お互いある意味協力し合って頑張っていこうという意見が実は多く有ることにも気付かされているところです。大型店舗に負けない努力をし続けているところがかなり多くあります。

お互いの意見を聞きつつ、切磋琢磨していく様子も、吉祥寺ならではじゃないかと思えます。上記リンク先の記事にあるように、もう一回行ってみないとわからない、あそこはどうなってたんだっけな、今度はあそこに行ってみたいな、そう思わせる仕掛けをどんどん作っていけたら、このまちはもっともっと長生き、どころか、色褪せないのではないかと思います。

その具体的な仕掛け、ほんの小さな仕掛けですが、赤い椅子プロジェクトとして活動している「椅子でつなぐ吉祥寺」を細々と展開していきたいと思います。

12/6土曜には、防災のイベントに、赤い椅子を並べます。北口の駅前広場の音楽イベントの客席に並ぶ予定です。よろければご覧いただき、椅子に込められた数々の想い、を是非紐解いて見て下さい。

赤い椅子プロジェクト ウェブサイト
http://akaiisu.blogspot.jp/

2014/12/02

大森東のリノベーション現場 キッチン据え付け完了

着々と現場が進んでいます。大森東のリノベーションプロジェクトの現場。いよいよシステムキッチンが据え付けられました。今回は、リクシルのシンプルなものを選びました。
明後日には更に天井材が現場に搬入されるそうです。この天井材が今回のプロジェクトの肝でもあり、住宅の性能を高める上でも、とても重要な要素です。その天井材が貼られれば、今日据え付けられた白色のキッチンが床と天井に挟まれ、くっきりと浮かび上がってくる、はずです。
設計した自分もとても楽しみにしています。


2014/11/30

多摩川ジョギング

早朝、と言っても8時くらいから9時くらいに掛けての多摩川土手でのジョギングです。
住んでいる狛江から世田谷通り方面に向かい、また折り返し、今度は北上を続け稲田堤くらいまでの往復です。

6時に走ったこともあるし、幾つかの時間帯を走ると、それぞれの時間帯により、走っている人の走り方や、多摩川での過ごし方の違いにも気付きます。

8時頃は、朝ご飯を食べに帰る時間帯なのか、そもそも、人の数が更に早朝よりも少ない気がします。
そして、その一方で、朝ご飯を多摩川沿いで食べている人もチラホラ。

多摩川土手を走っていると、色んな事に気付きます。


2014/11/26

大森東のリノベーション現場

大森東のリノベーション現場は着々と進行中です。最終的な空間がイメージできるまでになってきた、と現場監督さんとお話をしてきました。
掃出し窓の高さが低く、その低さが実は良い味を出していて奥行き感を空間に与えていることに気付きました。残り2ヶ月弱、ここからが更に勝負所です。


2014/11/24

赤い椅子プロジェクト タイヒバンの吉祥寺デザイン会議に参加

吉祥寺タイヒバンにて、吉祥寺デザイン会議が久々に開催されるということで、いつも仲良くして頂いているリベストの山田店長さんからお誘い頂き、タイヒバンに行ってみました。

店内のど真ん中に堆肥があります。でも、これはすごい堆肥なんです。まったく匂いません。根本的に何かが違うのです。

レクチャーは、KANAYA BASEの金子愛さん。千葉県金谷に作った仕掛けとは。
そのユニークな場の造り方の紹介でした。地元の人をどう巻き込むか。どうやって一体感を持ちつつ一緒に活動をするか。
現在赤い椅子プロジェクトとして活動している吉祥寺でも応用が効くかも知れない示唆に富んだレクチャーでした。

その後のタイヒバンの料理がとても美味しかったです。なんと言ったら良いか分からないほど、野菜の野菜らしい味、肉の肉らしい味、どれもとても濃かったです。ついでに、オーナーの池田さんのキャラもとても濃くてすばらしかったです。

さて、次回の吉祥寺デザイン会議は赤い椅子プロジェクトが招かれました。年明け1/25日曜はどんな巻き込みをするか、今から楽しみです。




2014/11/22

狛江の住宅 撮影の合間に抹茶を一服

写真家の道用さんによる撮影の合間。ホッと一息、抹茶による一服を皆で。
物理的に狭い空間であるけれども、そこには、無限の会話、人との付き合いが広がります。


2014/11/21

赤い椅子プロジェクト 吉祥寺活性化協議会への参加

赤い椅子プロジェクトとして、毎月開催されている吉祥寺活性化協議会へ参加し、活動報告をして参りました。

会議には、とある人物のテレビ密着取材もあり、来る26日からの街バルイベントのためのキリンハードシードルもあり、その他いつも通り盛りだくさんの内容でした。



2014/11/16

狛江の住宅の内覧会

設計した狛江の住宅の内覧会をおこないました。これは自宅の二世帯住宅なわけですが、50年間茶道をしている母が、その住宅の中の茶道もできる応接和室にて茶道を振る舞わせていただきました。お付き合い頂いた方ありがとうございました。

11時から16時の5時間の間に43人の方々がお見えになりました。ならすと1時間当たり8人くらいですが、実際は滞在時間が2~3時間となった方がほとんどで、1フロアー70m2くらいに常時15人くらいいた感じで、結構ごった返していたというのが正直な印象かも知れません。

住み始めてからの内覧という、あまり一般的では無い試みをしたので、どうせならと今回はこの建物の共用部として作った茶道をすることができる応接和室にて、50年間茶道をしている私の母に来訪者に対しお茶を立ててもらいました。

作法も何も気にすること無く、気軽に茶道を楽しめるということで、結構好評をいただきホッとしました。恐らくですが、みんな潜在的には、こういった日本文化とか、茶道とか、こういうものが心のどこかで隙だったり、触れてみたいという欲求があるのかも知れない、と思うのです。ただ、本当の正式なお茶会は敷居が高く、専門知識がないと参加出来ないものだ、とかそういう意識が働くため遠ざかっているだけでは無いか、だとしたら、何とかその障壁を少しでも取り除くことができないか、もし取り除くことが出来たらきっと人々の意識の何かが変わるかも知れない、とちょっと大袈裟ですが、なんとなくそんなことを思いました。色々とやれることは多そうです。





2014/10/29

吉祥寺ネコ祭り ネコリウム

吉祥寺では「ねこ祭り」が開催されています。期間は10月いっぱいまで。同時にこの29日から3日間吉祥寺では「ハロウィンフェスタ」が開催されています。吉祥寺は子供連れのお客さんでごった返しています。29日と30日の2日間訪れました。

そんなごった返しの駅前を通り抜け、「ネコリウム展」を開催している「ギャラリー創」に足早に向かいました。
そこには、様々に表現されたねこたちが所狭しと並んでいてとってもかわいいです。

今年6月に開催された「正方形展2014」で同じ出展者同士として知り合った版画家・イラストレーターのマスダナナさんが、この「ネコリウム」でも新作を含め出展していて、その作品を見させていただくために行ったわけです。

10mmから15mmくらいの長方形の小窓の中に描かれた猫。衝撃的でした。よくこんな小さなものを描けるな、ということと、おそらくこの猫達は、この作品を鑑賞している人たちの心の隙間みたいのがあって、そこにはこんな猫たちが住み着いていて、その隙間からたまに飛び出す機会を伺っている、狙っている、それに気付かされる、そんな猫達だなと思いました。

後はカレンダーもいい感じです。毎月めくるとおもわずにやけてしまいそうな、月をめくるのが楽しくなるようなカレンダーです。

そんなマスダナナさんに、「赤い椅子プロジェクト」として活動している「椅子でつなぐ吉祥寺」プロジェクトの赤い椅子を発見していただきました。
その内容も、マスダナナさんのフェイスブックの記事で書かれていますので、そのご紹介です。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005944964878&fref=ts
(上記の中で10/30付の記事)

このギャラリー創、運営母体が吉祥寺の不動産屋さんのリベストさん。こんなところで赤い椅子展をやれたらいいなと思いつつ吉祥寺を後にしました。

来月は「吉祥寺糸モノまつり」です。様々なイベント、ワークショップが開催されます。そこには、「赤い椅子プロジェクト」の赤い椅子も多数並びます。そちらももし機会ありましたら多くの方にご覧頂ければと思っています。



2014/10/17

赤い椅子プロジェクト 吉祥寺活性化協議会幹事会に参加

吉祥寺駅アトレ内に赤い椅子を設置した後、恒例月1回の吉祥寺活性化協議会幹事会に出席してきました。

ここ最近の赤い椅子プロジェクトの取り組みや、赤い椅子の常設店舗のファミリーマートさんと、活性化協議会直前に設置させていただいた吉祥寺アトレの紹介、ならびに、先におこなわれた吉祥寺アニメワンダーランド観覧席への椅子の配置や、ラジオ生出演や、テレビ取材などのご報告をさせていただきました。

協議会終了後、とある学校さんからお声掛けいただき、今後コラボし何かしらが生み出されるかも知れません。何かはまだわかりませんが、今から楽しみです。

その後吉祥寺駅を通ったとき、設置した赤い椅子の様子を見てみたのですが、お陰様で駅利用の皆様に、赤い椅子もご利用下さっているようでホッとしました。
これからの活動にとってとても励みになります。ありがとうございます。

赤い椅子プロジェクトでは、吉祥寺に思いを寄せている皆様から、ご不要になった椅子をお譲り戴きながら、それを活用しながら、活動を展開しています。使い古した椅子、ご不要になられた椅子などお譲り頂ける方を、随時大募集しております。ご興味ご関心ございます方、お気軽にお問い合わせ下さい。



2014/10/15

大森東のリノベーション 現場設備配管施工

雨がそれほどざあざあと言うわけでは無いですが、それでもしっかりと降っている中、大森東のリノベーションプロジェクトの現場では、設備配管が施工され始めました。

設計したので当たり前ですが、これだけを見ても、後ここにこうやって壁が立って、ここには、あのような家具が来て、と想像することが容易にでき、とてもワクワクします。
ひょっとしたらそれはフルスケルトンになったからかも知れません。
荒々しいコンクリートの肌は、とても創造意欲を湧かせます。




2014/10/06

台風18号

雨も風も思ったよりかは強くなかったのですが、それでも台風18号。学生も遅延の人が出たりしましたが、その対応もしつつ、設計製図の授業をおこなっていきました。

中央工学校建築設計科の設計製図の講師として2日目ですが、さっそく課題の平面図のエスキスをチェックし、学生とそれについて対話するなどしました。

こちらも気付かされることもあり、共に良い物に仕上がっていければと思っています。


2014/10/01

いよいよ10月。今年も残り3ヶ月となりました。

早いもので、もう10月。いつもだったら、いやまだ10月?とか書くのですが、もうそれはハッキリと違う、「もう」10月、これしか思い浮かばないくらい時の早さを感じます。

なかなかブログをアップできないでおりますが、細々とでも日々様々なことに向き合い、活動を続けているので、今後過去記事を順次アップできれば、と思っています。

来週には、狛江の住宅に入れるステンドグラスの工房を見学に猪苗代まで行きますし、大森東のリノベーションの現場は見積もり調整でき次第工事に入ります。赤い椅子プロジェクトとして活動している「椅子でつなぐ吉祥寺プロジェクト」では、次々と赤い椅子常設箇所が増えつつあります。

自分自身のことでは来月2歳を迎える子供は元気にしてますし、週末は子供のストレス発散にといろいろなところに遊びに出かけたりなど、家族ともども諸々頑張っております。来月には箱根に行ってきたいと計画中。また来年の2月には、いわきサンシャインマラソンを走る予定です。頑張って走りこまなきゃ。。。

また、この10月より、中央工学校で講師(非常勤)として、設計製図の授業を担当することとなりました。教えることを通じて建築を少しでも広めていければと思い、こちらの方も頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。

2014/09/11

新井薬師前駅 忠勇

大森リノベプロジェクトの図渡しもまだ残っていると言っては残っていて(主に調整が)微調整が必要ですが、今まで運動不足解消とばかりに2ヶ月ぶりに大蔵総合運動場の温水プールに行ってきました。
しかしながら、やはり運動不足、すぐに肩が筋肉痛で回らなくなり、ものの30分で上がることに、笑。
もう一回筋トレから見直す必要有りのようです。。。

お昼過ぎに、狛江の住宅の竣工写真を撮って下さる方に、実際に狛江の住宅にお越しいただき、打合せをおこないました。どの写真家にお願いしているかは乞うご期待お楽しみにです!!

夜は先週、僕が谷内田章夫ワークショップ在籍時の先輩が主催の「さよなら忠勇」の会に参加できずに残念だったので、どうしても行きたい気持ちも強かったので、思い切って新井薬師前駅前にアパートに住んでいたことがあるという星野建築構造設計事務所を卒業して昨年より独立して活動をしている、小谷建築設計株式会社の小谷竜士さんをお誘いして、新井薬師を懐かしみながら忠勇に行ってみました。小谷(こたに)さんは僕が坂茂建築設計在籍時に担当した「いわきの住宅」の構造を、星野事務所の担当者として担当下さった方で、いわば戦友とも言える人です。

駅前もとても懐かしい!そしてマスターの顔もパッと見ただけで、瞬時に10年以上前の記憶が蘇ってきました。そんなに変わっていないんじゃ。。。うまいし安いしで話も弾み、すっかり長居してしまいました。今月末までというのが大変惜しまれますが、マスターが「うちを出て店やってるのが、ここにあるんだよ~。」とお店を2つほど教えてくれたり、とても嬉しかったです。もし機会あれば、もう一度今月末までに来てみたいです。


2014/09/10

大森リノベーション 図渡し

かねてより進めていた大森東のリノベプロジェクトの建設業者さんに対する設計図(見積もり図)の提出が終わりました。これから更に打ち合わせもしていくので、頻繁に話し合いが続きそうです。

今回はそれほど大きくはない面積をどう広く見せるか、スケルトン状態の荒々しさをどう料理し直し、見た目よく見せることができるか、同時に使い勝手もよくすることができるか、また天井を工夫し、空間にメリハリを造作と、ライティングでつけることができるか、これらのことを主眼において設計しています。

自分としては、スケルトン状態を見ているので、なんかこの荒々しい感じのままでも十分なのでは?と思ってしまうのですが、ここで寝食することを最大の念頭に置かないといけないので、見た目の目新しさと使い勝手のバランスをとりながら考えるようにしました。
進行具合など、またアップできればと思っています。

2014/09/09

狛江の住宅 外構工事や残工事がひと段落

狛江の二世帯住宅、外構工事をしていただいた青木工務店さん、勝栄土建さんにかなり根詰めて施工していただいたお陰様で、ひと段落つくことができました。

外構の最後は敷地と建物周辺に砂利を敷き、門扉としての鉄扉に木の縦ルーバーを取り付け、建物内部は最後の収納引き出しの細かい細かい微調整をおこなっていただきました。
その他、本当に細かい造作や手直しにも付き合っていただき、その大工さんかたがたの親切な対応に感謝感謝です。

写真は、登り梁の表面を見え方の調整をしてくれる青木工務店の大工さんたちです。


2014/09/04

狛江の住宅 外構工事 門扉取り付く

外構工事、昨日搬入された門扉の枠の部材が取り付けられました。いわゆるSD、鉄扉ですが、鉄の部分は支柱と枠だけです。後は木材の縦ルーバーが取り付けられます。木の材種はサイプレス(豪州檜)です。耐久性に優れた材を選び、外部で使う手摺りの木はこれで統一してあります。

さて、この鉄扉、工夫した点は2つ。1つは設置する位置。もう1つは扉の見せ方です。

よく見かけるのは、道路境界線ギリギリに扉を設置しているものですが、この住宅はオープン性を優先順位上位に掲げているため、少し引っ込んだ建物中間とでもいいましょうか、敷地にかなり入り込んだところにしか取り付けておりません。
少しでも敷地の広がりを大きく見せたかったのと、袋路状の敷地とはいえ、道路から続く少しの部分は公共に資しても良いのではないか、という考え方の具現化を図ったからです。

扉の見せ方は、支柱が見えないように扉全体が支柱をカバーするように設計しました。
丁番など難しい納まりにはなりましたが、正面からの見た目は本当にスッキリしたものになります。

いくつかの工夫を経て、いろいろ大詰めを迎えつつあります。

2014/08/31

テラトテラトークイベント、アートプロジェクトで悩む、を聞きに行ってきました。

今日は、小川さんがチーフでディレクター(アートセンターオンゴーイング代表の小川さん)を務めるテラトテラのトークイベントを聞きに高円寺に聞きに行ってきました。アートプロデューサーの相馬さんとの対談に深い納得と共感。
http://teratotera.jp/index.html



その後、ニキティキで店内の商品及び外部の赤い椅子を見て、井の頭のジブリではトトロにも会え、子供もとても嬉しかったみたいです。井の頭周辺、やっぱすごいですね!



2014/08/28

ケーブルテレビ局「J:COM武蔵野三鷹」さんの取材を受けてきました。「赤い椅子プロジェクト」として、「椅子でつなぐ吉祥寺」について

「赤い椅子プロジェクト」(旧atelierMOK)メンバーとして、J:COM武蔵野三鷹さんの取材を受けてきました。そう、名称は、最近メンバーで議論を重ね、「赤い椅子プロジェクト」というチーム名に変更したばかりなのです。もっともっとダイレクトに伝えたい!そういう気持ちが強いです。この名称については、また後程書きたいと思います!

今年のゴールデンウィーク中の取材に引き続きJ:COMさんからは2回目で大変嬉しいです。しかも今回はなんと!武蔵野大学の学生さんによるインタビュー!インターンでJ:COMさんに来ていて、その一環でのことだそうです。

さすが、事前に学生さんにしっかりとまとめてあったのもあり、取材撮影はスムーズにいったのでは?と思います。
撮影場所は、公園通りのカヤシマさんの前でした。
僕も話す順番が前後してしまい、うまくお伝えできないこともありましたが、概ねやりとりはうまくいったのでは?と思っています。
うまく編集が終われば、オンエアーの日は近いみたいです。またお知らせさせていただければと思います。





2014/08/24

「椅子でつなぐ吉祥寺」 吉祥寺まちなか企画第1弾 実施中

赤い椅子チームが「椅子でつなぐ吉祥寺」プロジェクトの一環で、まちのお店とタイアップして企画致しました、吉祥寺まちなか企画の第1弾として、「赤い椅子を探してドリンク1杯無料をゲット」企画を実施中です。

是非吉祥寺を回遊して、まちなか散策をすると同時に、赤い椅子のあるお店(今回の企画の対象となるお店はカ○シマ)に行って特典を受けてみてはいかがでしょうか?

赤い椅子に刻まれた、持ち主の吉祥寺を訪れる人達へと向けたメッセージをひもといてみませんか?

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夏の企画第一弾
吉祥寺まちなか「赤い椅子」さがしゲーム
「11 番」の椅子をみつけて、ドリンクを手に入れよう!

期間中にヒントを頼りに「11 番」の椅子を置いてあるお店を
探してみませんか。
そのお店でお食事して頂くと、もれなくドリンクをサービス
させていただきます。
この機会に是非街を探検して、吉祥寺グルメを堪能してみてください!

■期間:平成26年8月18日(月)~平成26年8月31日(日)
■合言葉:「赤い椅子」をオーダー時に店員さんにお伝えください。
■ ヒント1: 添付の地図の赤丸のどこかにあります
■ ヒント2: 懐かしのナポリタンがおいしいカ○シマ
■サービス内容: ドリンク(アルコール含む)をお一人様一杯
 サービス(お食事をオーダーして頂いた方)
■ルール:正解が分かってもFBでアップしたりしないでくださいね♡

*都合により、御連絡の上、企画を変更する場合がございます。
あらかじめ御了承ください。ー椅子でつなぐ吉祥寺ー

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2014/08/23

麻布十番の集合住宅内覧会

僕の活動拠点の新宿のシェアオフィスのシェア仲間の髙見澤氏からご案内いただき、彼が構造設計をおこなった建築の内覧会に行ってきました。
場所は麻布十番。その日は麻布十番のお祭りもあったためか、非常に人が多かったですし、インターナショナルスクールなどある関係からかとても外国籍の率が高いですね。

設計、施工はアイガー産業さん。外観はとてもシンプルでそれほど派手さはないものの、内部空間しかも上層階の居宅部分は、とてもシックにまとめていて、ゴージャスにも感じられるし、その反面落ち着いた空間にも感じられる、とても精度高くまとめられた空間になっていました。

おそらく、床材と壁材を1種類のフローリングにまとめたのが見た目の効果が大きかったのかなと。
そして、高度に空間を利用していて収納や、生活動線への気配りもできていると思いました。

その他のフロアの割と面積的には小さい部屋も、シンプルな素材をシンプルに納めていて、でもロフトを作ったり、空間の有効利用はちゃんとなされていました。
小さいながらも住みやすそう、というのが印象です。

1つ特筆すべき点があるとすれば、各階2戸で、内廊下形式です。ホテルみたいなものを想像すれば良いのかと思います。その廊下がふかふかのカーペットなのです。
なので、だと思いますが、住戸内の玄関も、その続きのタイル仕上げの空間の床も続いてフラットなのです。おそらく、廊下を歩いている内に、靴の裏の汚れや水気が取れてしまうので問題内のでしょう。

玄関と、居室の床の仕上げがフラットなことに、ずっと前ですが、抵抗があった時期もありました。でも、これはこれで便利です。自分で汚れ防止に、意識的に靴を脱ぎ履きする場所を決めますし。特に問題ありません。逆に、とても空間を広く感じることができるし、開放的です。

集合住宅という要素を持った建築に建築的哲学を持たせることは中々難しいかと思います。不特定多数の人が住みますし。建築家の持つ哲学を不特定多数の人に当てはめるのはなかか大変です。
あえて言うとすれば、そこにどんな人が住み、そして、住み替わったとき、どんな生活がなされるか、ストーリーが内部空間を見たときに、目の前に広がる空間が集合住宅では必須の考え方の基礎なのではないかと思います。余計難しい感じですが。。

狛江の住宅 外構工事 砕石敷きや型枠など

狛江の住宅、ユンボの出番は先日終わり、いよいよ、これからは人力メインの作業が中心になってきます。たまに拝見しますが、見ているだけでこちらも手に汗握る感じです。
地面をしっかりと締め固め、その上に砕石を敷いて、最終仕上がりの芦野石が載るための地ならしをおこないます。

と同時に、いくつかの土間(1階の各箇所の窓から外に出るための踏み石)を施工するための、型枠の製作を始めました。この合板で組んだ型枠に、後日コンクリートを流し込み乾いて、型枠を外せば踏み石の完成となります。

2014/08/21

狛江の住宅 外構工事が実際に始まりました!

狛江の住宅、外構工事が実際に始まりました。一番の基礎となる土の整地作業です。

雨の水道(雨水が流れる道のこと、みずみち。)の勾配をどう取り切るかがポイントです。

そんなにきつい勾配を付けることもできないし(明らかな登り坂はおかしいですから。)、敷地にそれほど余裕はないので、許容範囲の1/100の勾配を取ることにして、それであれば水は流れるし、外部を歩いていても違和感はないのでは、と協議の結果そうなり、そのようにレベルを計ってもらい、職人さんの手が動き始めました。

ユンボ(ショベルカー)で土をひっかき、すき取って行くときは、さすがに地面、そして建物がゴゴゴゴッと音が伝わってきたり、揺れも伝わってきます。ちゃんと地面の上に乗っかってるんだな、と実感、笑。

とても暑い中ですが、職人さん達に感謝です。

2014/08/19

大森リノベーション 実施設計

リノベーションプロジェクトが進んでいます。施工される方々による近隣挨拶が今日から始まりました。いよいよ解体です。今回は解体が終わった段階で、設計の僕が再度現地測量をさせていただく時間を取っていただいているので、図面の検討がスムーズにいきそうです。

マンションリノベーション、正確に言うと、マンションの中のある一室の内装のやり替えです。スケルトン(躯体だけ残して他は全て取り外した状態)にしてからの改装工事です。僕はその設計をする役割です。制約は多々ありますが、それでも築40年くらいの住戸が蘇り、新しく使われるその姿を想像するだけでこちらも楽しくなってきます。

現在、設計では、実施設計を粛々と進めています。来週には現場に行き、測量することが出来そうです。

狛江の住宅 外構工事スタート 初日の打ち合わせ

狛江の住宅、外構工事が本格的に始まりました。その初日の打ち合わせです。
今からやく3週間くらいの工事期間と思われます。

主なやることは車を駐車するスペースに芦野石を敷くことです。

以前、枕木を敷くか、石を敷くかで悩んでいた時、思い切って那須に石を見に行き、その場でこの石がイイって思ったのが、芦野石でした。

芦野石についてはおいおい。
これが敷き込まれる事を想像するだけで楽しくなってきます。

2014/08/18

8/17に「赤い椅子」がラジオ出演を果たしました!

昨日予定通り、「赤い椅子」メンバーの小谷、むさしのFMに生出演を果たし、パーソナリティーの宮原さんの流れに沿って、吉祥寺で現在展開している「椅子でつなぐ吉祥寺」の紹介やコンセプトを発表させていただくことができました。

更にこの夏の期間(8/17-8/31)に開催している、「特典付き!赤い椅子を探すゲーム」のお話もさせていただきました。吉祥寺の回遊に着目し、さらに赤い椅子、そして、赤い椅子を常設しているお店とタイアップすることで生み出されたこの企画。こんなこともきっかけに吉祥寺を巡る人が出てきたら嬉しいです。この企画は第二弾へと続く予定にしています。乞うご期待です。

さらに、私達「赤い椅子」チームでは、吉祥寺に思いがこもった椅子(特に木製椅子)のご寄付を募っています。吉祥寺のまちで赤く塗られ復活した椅子を配置してもいいな、と思われる方、ご連絡いただければ幸いです。
連絡先メールアドレス: kichijojichair@gmail.com

2014/08/17

いよいよ本日!「赤い椅子」ラジオ生出演!

いよいよ本日になりました。14:30頃から、むさしのFM( http://www.musashino-fm.co.jp/ )の番組 「吉祥寺Sunday Cafe」 内の「アートスペス」にて、赤い椅子チームメンバーの小谷さん、生出演して、赤い椅子の過去、現在、未来をむさしのFM宮原さんと対談形式で語ります。

メンバーの小谷は、今春成蹊大学経済学部井出ゼミでの講演( http://plustenajournal.blogspot.jp/2014/04/blog-post_15.html (同メンバー加藤のブログ))、また同じく春に赤い椅子の進捗報告会(カレーと椅子の会)( http://plustenajournal.blogspot.jp/2014/03/mok.html (同メンバー加藤のブログ))でも、皆様の前で講演していまして、今回はこの1年の一区切り、総括、そして次なる展開への助走、とも言える内容になるのではないかと思っています。
是非メンバー小谷の声に耳を傾けて頂ければと思います。

尚、この番組は、アプリ「TuneInRadio」( http://tunein.com/search/?query=%E3%82%80%E3%81%95%E3%81%97%E3%81%AEFM )でも聴くことができます。是非ご試聴いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。

2014/08/15

「赤い椅子」ラジオ出演告知

赤い椅子チームが展開するプロジェクト、「椅子でつなぐ吉祥寺」がラジオ生出演を致します。そのお知らせです。

「赤い椅子」チームは、次の日曜日、8/17の14:30頃、むさしのFMが送るラジオ番組「吉祥寺Sunday Cafe」の中の「アートスペース」のコーナーで、赤い椅子メンバー小谷が生出演し、むさしのFM宮原さんと対談します。今までのいきさつ、これまでの活動、これからの展望など語られるのではないかと思います。ご興味有る方、是非当日は78.2MHzをお聴き逃しなく!なお、スマホ用アプリ「TuneInRadio」をダウンロードしてもお聞きになることができます。

どうぞよろしくお願いいたします!

2014/08/13

松江 島根県立美術館 湖畔に佇む屋根が美しい美術館

出雲市から米子に向かう途中、松江で降りました。松平不昧公で有名な城下町です。
この松江も建築的に見どころ満載なのですが、長年見たかった島根県立美術館(設計:菊竹清訓さん1998年竣工1999年オープン)に主な焦点をあててみました。
宍道湖の湖畔に建つ屋根の曲面が非常に美しい美術館です。その純粋な形態の美しさも去ることながら、ユニークなのは美術館の閉館時間の規定です。閉館時間はその日の「日没時間」なのです。なので季節によって閉館時間が異なるはずです。僕が行った時は19時が閉館時間でした。

ただ、その反面残念だったのは、せっかく日没時間を閉館時間に定めているのでしたら、それを利用して美術館の構成がなされていても良いのになと思いました。つまり、自然光によって美術館が左右される仕掛けとするのです。日本にも安藤忠雄さんが設計したいくつかの日没閉館時間の美術館がありますが、それをこの宍道湖の湖畔の美術館で実現できていたらもっと面白い見せ方(美術品の展示方法)があっただろうな、と思いました。
展示品保護のため、全てが個室化されていて、普通の美術館の構成です。ただ全体のロビーは、宍道湖に面していて非常に美しい夕陽を眺めることができます。しかも西向きなので、ロビーでくつろぎながらサンセットを最後まで楽しむことができるのです。この時間の移り変わりを体験出来るだけでも来る甲斐があるなと思います。

展望台から見た屋根の曲面に見入ってしまいました。設計は大変だったろうな、と思いましたが、笑。菊竹さんの建築は僕はその力強さというか、建築見ただけでその建築にかける自身の哲学が伝わってくるような気がすることに惹かれ好きなので、菊竹清訓建築巡礼という本を購入しようと思います。その他の作品集は購入できるものは購入したのですが、求龍堂から出ている作品集がどうしても手に入らない。。また松江にも出雲にも行きたいです。

帰りがけに山陰合同銀行の建物(設計:日建設計)を見て、近くのお寺を見て、松江駅に向かいました。そのお寺、なんていう名前かはわからず(おそらく常教寺だったかと思います。)、時間なく通りかかっただけなのですが、その壁画および、付近の六角堂に見とれて道路に立っていたら、近くのおじいさんが寄ってきて「その竜虎の壁画が有名なんだよ」と教えてくれました。感謝。また見に来ますね。

出雲を行く。大社文化プレイスと古代出雲歴史博物館と出雲大社

一畑電鉄でJR出雲市駅から出雲大社前駅まで行き、まずは伊東豊雄さん設計の大社プレイス(1999年竣工)に直行しました。ぐりんぐりん(2005年福岡)に繋がる原型かとも思えます。内部空間もとても開放的で気持ちいいです。図書館も明るく楽しく使っている子どもたちの姿がありました。

せっかくの屋根が地面から派生してできているという考え方、これをもう少しだけ発展させてもっと屋上庭園として使えるようにするとか、出雲大社からの連続性を考えたものになっていればもっともっと良かったなと個人的には思いました。予算的な制約とか、静かな環境とか、色々とあったのだとは思いますが。

そしてかねてより行きたかった槇文彦さん設計の古代出雲歴史博物館(2007年竣工)へ。敷地に入ってから、建物エントランスに至るまでのランドスケープがさすが槇さん、ピシッピシッってしてる。一直線のアプローチはすぐ隣にある出雲大社の参道をイメージさせられます。建物入って、正面に池?、沼地?がガラス越しに見えます。子どもたちの実習に利用されているとか。ガラス越しには休憩場所として椅子がしつらえてあるのですが、なんとも微妙な空気が流れているのですが、少なくとも休む人にとってはエントランスからの人の視線は感じることなく休めるので良いのでは?エントランス部分は横に細長い建物です。空中には横に伸びるブリッジが2本掛かっています。2階レベルと3階レベルに。なんとはなしに、葛西の谷口さん設計の展望レストハウスを連想してしまいました。
内部でおこなわれていた展示、なんといっても古代出雲大社の模型があり、かなりの迫力です。古代の人は、本当にこれを登って神様に挨拶をしていたのでしょうか?登るだけで1時間くらい掛かりそうですが。。。

そして出雲大社に。約20年ぶりに訪れました。これで3度目かと思います。過去2度は確か両方とも倉吉の祖父に連れられてだったかと思います。菊竹さんの設計の宝物館もあります。今回この出雲大社の敷地では純粋に出雲大社にお参りに。
出雲大社でのお参り、他の神社とは違います。やはり本家本元縁結びの神だからでしょうか?2礼2拍手1礼ではなく、2礼4拍手1礼なのです。(更に細かく言えば、1礼、お祈り、2礼、4拍手、1礼だそうです。)しかも拍手の際には手のひらを少しずらします。不幸せにならないようにとのこと。
一畑電車の中で女性の車掌さんが観光案内もしてくれるのですが、その際にそんな説明もされていました。一畑電鉄、かなり面白い特徴のある電車です。一度は乗って見る価値あり。

島根県立浜山体育館(馬庭建築設計事務所、島根県営繕課設計)、出雲ドーム(斎藤公男さん、鹿島デザイン設計)を見て、JR出雲駅へ。出雲ドームこれも約10年振りでした。谷内田事務所を退所した直後に倉吉の田舎に帰省するその前に当時広島にある近畿大学に在学中だったとてもスマートな中川くんに連れて行ってもらって以来です。出雲駅南口のビッグハート。シーラカンス小嶋さんと小泉さんの設計。多少建物はそれはちょっと古くなったかなあと思いますが、それでも変わらず市民に使われています。隆起したランドスケープも今見ても飽きっぽさがありませんでした。駅から見たその姿をメインに考えたのでしょうが、道路側(駅よりも更に南側)からの見え方、こちらに開かれた施設になっていても、使われ方がちょっと違ったかもしれません。

それにしても出雲ドーム。今後更に木造が盛り上がっていく中で、これはきっとひとつの指標になりますね絶対。ドーム本体だけでなく、周りに付帯する空間の木の使われ方も住宅にも十分応用が可能だと思います。これだけ木を使う建物の設計にいつかは携わってみたいものです。

2014/08/12

益田、島根県芸術文化センター「グラントワ」

島根県立石見美術館と、島根県立いわみ芸術劇場からなる複合施設です。平成13年にコンペで内藤廣建築設計事務所が選定され、平成17年に竣工、開館し、実に9年の月日が経ったことになります。

石州瓦を壁にまで用いた大胆なデザインです。内装の床、中庭の床に至るまで、建物全体が石州瓦を連想させるような、一体感に包まれるような石州瓦の黄金色のイメージで統一されていて、見る者を圧倒させます。

建物に近づき、建物の中に入るとその素晴らしさはとても良く分かります。でも、ホームページにも設計者の内藤さんのメッセージとして記載されているような「ここから始めましょう」というまちと建築の一体感を示すような印象は残念ながら、道を歩いていて建物を初めて見た時はそのように感じることはできなかったです。簡単な言葉で言うと、街に対して閉じてしまっているのです。少なくともそう感じてしまいました。辺りが割と静かな住宅街というのもあるのかも知れません。ただ、街と建物、芸術文化を一体的に示すのには、もう少し違った設計のアプローチもあったのかなあと思わざるを得ません。作り手、生みの親、設計者も施主も、彼らがどう考えるのかも重要ですが、これからは特に、自分たちがどう考えるのか以上にどう見られるのか、周りはそれをどう使っていくのか、それを強く意識することもとても重要なこと、と思います。経過を長い期間一緒に見守っていくこともとても重要です。

「美しい日本のデザイン」展がやっていました。じっくりと展示に見入ってしまいました。自分としては渡辺力さん、柳宗理さんがデザインされた椅子が好きです。木工の椅子たちです。「おしり」という人間が空間に触れる中でも最も敏感に反応する部分が常に身近に感じるモノだからとても奥深いと思うからです。それをデザインする、とても難しいし、とても興味ある部分です。

パソコンなども今よりも勿論普及していなかった時代、ひとつのことに打ち込むその姿勢を強く感じました。

次回来た時は、中庭に水盤張られた状態見てみたいなあと思いました。

松蔭

博多を経由して、東萩に行き、松下村塾や松蔭神社などを見ました。8畳間、10畳間から、あれだけ多くの志士たちが生まれ実際に世の中を変えていった。。。実際にその志士たちを産んだ場を目の当たりにし、その事実に思いを馳せてみると、自然と涙がこぼれてきました。

現代に、本当の学問を教えてくれる人はどれくらい居るのでしょうか?本当に学ぶことを真剣に考え、日本を、そして世界を、地球を変えていこうと考えている人はいったいどれくらい居るのでしょうか?

やはり場所はどこでも、そこに集まった人たちの心をいかに動かしていくか、集まった人たちはそこで何を学ぶのか、それに尽きるんだなと思わざるを得ません。学ぶ場所はどこででも、等しく学ぶ権利があるのであれば、あとはその仲間たちとお互い高めていくだけです。

吉田松陰は、また彼に習ったその志士たちは、現代日本をもし今、見たとしたら、彼らはなんて思うのでしょうか。。。

先ほどそこに空間が出る余地なし、と書きましたが、その一方でだからこそ空間が重要と言えなくも無いかもしれません。
どんな使い方にも耐えうるシンプルな空間、可変性の可能性を十二分に含んだ空間である必要があります。その空間を考えること、そしてそれを設計を通して提供していけるのは、建築家だけではないでしょうか。建築家の役目はまさにそこで、それをしていかなかればなりません。その場所に適した空間をどんどん提唱していかなければいけません。
後はそこに集う人間次第です。

2014/08/11

長崎松浦2

平戸、その先の生月島に行ってきました。

平戸には日本最初の茶畑があることを偶然発見しました。えいさ、よいさ、の掛け声とか、トリビアです。びっくり。

1191年栄西が中国から日本に来る時に立ち寄り座禅を組んだこと、その時持ち込んだ茶をここに植えたことなどが由来のようです。鎌倉幕府が樹立される前年のことですね。
生月では生月観音を見ました。大きくドーンと構えた観音さまにしばし見とれてしまいました。斜面地に立っているため、観音さまの前の広場から生月の漁港や街が一望に見渡せました。なんとなくですが、平戸よりも、住居が密度高く、密集して屋根を連ねているような印象を受けました。

2014/08/10

長崎松浦1

台風で心配されたフライトも無事羽田を飛び立ち福岡に到着することができました。家族で長崎松浦です。

今回は台風のこともあったので、どこにもよらず一目散に福岡から長崎松浦を目指しました。西九州道という自動車専用道路が唐津の少し先まで伸びていたので、かなりスムーズに長崎県に入れた印象があります。

自動車専用道路ができると、今まで途中の街々でドライバーさんたちが休んでお店に入ったりしてその街にお金を落とす機会が減ることにも繋がるという意見も多いかと思います。確かにその通行客の経済は無視することはできないと思いますが、やはり最も考えなければいけないのは、その地域でお金を回し、今だからこそその戦略で日本全国、世界に打って出てそこからの収益を考える必要があろうかと思います。今よりも数段上の戦略が必要になってきます。

2014/07/31

アトリエMOK 「椅子でつなぐ吉祥寺」 月窓寺門前市に向けて

午後からグイグイ気温が上がりうだるような暑さに。。。


そんな中でも、今週末開催予定の吉祥寺月窓寺門前市の準備は着々と進行していました。



吉祥寺サンロード商店街振興組合の方々と赤い椅子出展に関して打ち合わせをおこない、いよいよアトリエMOK「椅子でつなぐ吉祥寺」プロジェクトの赤い椅子が門前市の会場に並ぶことが決まりました!
張り切って並べたいと思います。吉祥寺を訪れる人の目に少しでも留まり、椅子に託された想いを共有しつつ、吉祥寺とつながることが少しでもできれば、その少しでも助けになれれば幸いです。

メンバーの中川さんがメインとなって作成してくれた、ハガキサイズのチラシを振興組合内に置かせて頂き、その後、いくつかの場所を訪れ、ご挨拶とハガキチラシを置かせて頂きました。


むさしのFM、武蔵野商工会議所、カヤシマ、ソリウッドプロダクツ、シルバーエレファント、リベスト、なにわや、メープルハウス、サンケイリビング新聞社、吉祥寺まち案内所を回らせていただき、椅子のこと、椅子のチラシのことをお願いいたしました。今後この店舗さまには、もう少し数量多く置かせて頂くこととなりました!お近くを通られた際には、是非手に取ってご覧いただければ嬉しいです!




カヤシマさんにお邪魔したとき、店主の佐藤さんと直接お話をすることができ、「この赤い椅子に興味持って聞いてくる人いるよ!すごい目立つみたい!」とお声掛けいただけたのは正直すごい嬉しかったです。こういう声を励みに活動に弾みを付けて頑張っていきたいと思います。既に置いたハガキも持っていってくれる人もいるみたいです。

さて、いよいよ、明日は月窓寺門前市に赤い椅子を出展準備をします。暑さ対策もしつつ、張り切っていきます。

7月も最終日です。

早いもので、もう7月も最終日。明日からは8月。
夏本番ではあるものの、夏の終わりも感じることになる月になります。
実施設計や、基本計画、その他デザインの仕事、アトリエMOK「椅子でつなぐ吉祥寺」プロジェクトの展開、とやることが目白押し。
1つ1つ積み重ねていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

2014/07/29

大森マンションリノベーションプロジェクトの打合せ

新横浜にて、大森マンションリノベーションプロジェクトの設計打合せをお施主さんとおこないました。

部屋は、それほど個性的なものでは確かにないのですが、共用階段がとても面白いマンションです。

玄関から入った時に、テラスまで抜けるその視線をどう作りこむか、そして同時に、いかに汎用性を持たせて住み手がある程度変わっても使い続けることができるか、時代にできるだけ追従できるか、それを今回も目標にプランを組み立てました。

案は先日、3案出した中から選んでもらっていて、それを議論しました。実施設計をどんどん進めていきます。



2014/07/25

アトリエMOK「椅子でつなぐ吉祥寺」 吉祥寺ふれあい夏祭りに赤い椅子が並びました! #吉チェア

ゴールデンウィークに開催された吉祥寺音楽祭に引き続き、「第40回吉祥寺ふれあい夏祭り」でも、アトリエMOK「椅子でつなぐ吉祥寺」プロジェクトの赤い椅子が盆踊りの櫓の前のステージ観客席に並びました!

前々から、実行委員長の松本さん(ソリウッドプロダクツ)と打合せを重ね、準備していたこのイベントへの出展。メンバーの小谷さん、中川さんが中心となって、動きました。特に中川さんは、吉祥寺音楽祭でも中心の中の中心メンバー、要は隊長として大活躍に引き続き、今回も大活躍をしてくれました。この場を借りても本当に感謝感謝です。

会場の中でも、様々な方と新たに知り合うこともでき、今後の吉祥寺の中での展開にとても弾みが付きました。

夏祭りのステージで、僭越ながら、僕がステージに立ち、むさしのFMの宮原さんと質疑応答形式で、前日の水城代表に引続き、アトリエMOK「椅子でつなぐ吉祥寺」のご紹介をさせていただきました。(写真撮影は僕が写っている写真はメンバーの小谷さんです。その他は加藤撮影です。)

建築家で構成されているアトリエMOK、次なる進化に向けて日々模索中です。今後共よろしくお願い致します。






2014/07/15

アトリエMOK 「椅子でつなぐ吉祥寺」 ふれあい夏祭りのお知らせ #吉チェア

いよいよ来週に迫って参りました「第40回 吉祥寺ふれあい夏祭り」。開催日は7/24(木)、7/25(金)の2日間、時間は12:00-21:00となっております。少し遅めの時間までやっていますから、会社帰りの方や、夕飯をおうちで食べた方ももう一度ふらっと吉祥寺のまちに繰り出せそうですね!

「第40回 吉祥寺ふれあい夏祭り」の紹介ウェブサイトは以下です。
http://musashino-kanko.com/musashino-event/kichijyoji-fureainatsumatsuri/
(武蔵野市観光機構のHPより)

さて、そんな「第40回 吉祥寺ふれあい夏祭り」に、「椅子でつなぐ吉祥寺」プロジェクトの赤い椅子がまたしても出現します!ふれあい夏祭り実行委員会の皆様方のご協力のもと置かせて頂くことになりました。どうもありがとうございます。

このふれあい夏祭りで、吉祥寺の多くの皆様とまたお目に掛かれる事、とても楽しみにしています。お近くにお越しの際には、是非ご覧頂き、もしよろしければ座っていって下さい。どうぞよろしくお願い致します!

#吉チェア

2014/07/13

友人が来ました。

狛江の住宅、これは自分んの二世帯住宅の自宅な訳ですが、友人とそのご家族の人がいらっしゃいました。内部の工事が一部終わってなかったり、外構に至っては8月お盆過ぎにようやく着工にこぎつけたところで全体的にまだまだなのですが、4月中旬過ぎからはお陰様で過ごしている訳ですし、以前から気にかけてくれてた人、呼ぶ呼ぶ言ってて呼んでいなかった人を呼んでみました。外構の植栽を今後してくれる東くんや安達さんはすごいご近所さん。その他成蹊の時の友人、建築学科の時の友人も来ました。

思い切って人を家の中に招くというのは、いろいろといいことがあります。何と言っても部屋の片付けや整理整頓ができること、それに尽きますね。色んな人の視線、動作などから、どこに何があるのが最適なことなのか、人の動きからどういうところが危ないポイントなのか、どこをどう通るのかという動線がわかり、もっと快適な動線がわかるときが多いです。
次の設計の時に大いに役立たせていただきたいと思います!

2014/07/07

思い切って

湘南に行く用事あり、湘南新宿ラインに揺られて間もなく鎌倉駅、というところで、中国人観光客らしき2人の女性から道を尋ねられました。
目的地は藤沢と聞き出したので、江ノ電に乗るか、大船まで引き返すか、などと話していたら、どうも様子が違う。。。よくよく話を続けて聞いてみると、長谷の大仏に行きたいことが分かりました。
結果的には、江ノ電の改札まで送り届け、今回のミッションは無事終了。

自分としては久々の英会話だったので、相当しどろもどろしてしまったのですが、思い切って喋り続けて良かった、と思いました。
手描きの路線図を描きながら、時には、看板を指さしながら。やっぱり大事なのは、いかに伝えたいか、という気持ち1つだと思いました。

勇気を持って日本に観光に来ている外国の方ってたくさんいると思うのです。その人達の助けとなることがもしできるのなら、それはお互いの国の文化交流にも発展することなのだ、と個人的には考え、今度はこちらから積極的に行くようにしたいなと思いました。